危険物取扱者(きけんぶつとりあつかいしゃ、Hazardous Materials Engineer)は、危険物を取り扱ったり、その取扱いに立ち会うために必要となる日本の国家資格です。 このページはりすさんが作成した試験問題アプリ、りすさんシリーズの紹介と試験に出題された項目をまとめたページです。
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乙1〜6類の基礎的な物理学及び基礎的な化学のポイント
乙1~6類の危険物に関する法令のポイント
危険物法令テキスト
危険物化学テキスト
第1類の危険物の性状
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酸化性固体であり、他の物質を酸化させます。
不燃性であるが酸素を含有しているため、加熱、衝撃、摩擦などで分解すると、酸素を放出し、周囲の可燃物の燃焼を促進する
水に溶けるものが多い。
可燃物、有機物との混合物は、加熱等により爆発しやすい。
いずれも比重は1より大きい。
大部分は無色の結晶か、白色の粉末である。
濃硝酸などの強酸と反応して分解し、酸素を発生する
無色の結晶または白色の粉末が多い
アルカリ金属の過酸化物及びこれらを含有するものは、水と反応して熱と酸素を発生する
潮解性があるものは、木材や紙などにしみこんで乾燥した場合、爆発の危険がある
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品名
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主な物品
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塩素酸塩類
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塩素酸カリウム
塩素酸ナトリウム
塩素酸アンモニウム
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過塩素酸塩類
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過塩素酸カリウム
過塩素酸ナトリウム
過塩素酸アンモニウム
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無機過酸化物
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過酸化カリウム
過酸化ナトリウム
過酸化カルシウム
過酸化バリウム
過酸化マグネシウム
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亜塩素酸塩類
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亜塩素酸ナトリウム
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臭素酸塩類
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臭素酸カリウム
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硝酸塩類
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硝酸カリウム
硝酸ナトリウム
硝酸アンモニウム
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よう素酸塩類
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よう素酸カリウム
よう素酸ナトリウム
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過マンガン酸塩類
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過マンガン酸カリウム
過マンガン酸ナトリウム
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重クロム酸塩類
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重クロム酸カリウム
重クロム酸アンモニウム
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その他の政令で
定めるもの
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三酸化クロム
二酸化鉛
次亜塩素酸カルシウム
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第1類の危険物に共通する貯蔵、消火の方法
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加熱、衝撃、摩擦などを避ける。 容器の破損や危険物の漏れに注意する。
可燃物との接触を避ける。 分解を促す薬品類との接触をさける。
密栓して換気のよい冷暗所に貯蔵する
アルカリ金属の過酸化物およびこれらを含有するものにあっては、湿度に注意して保管する。
酸化されやすい物質との接触を避ける。
接触を防ぐ必要があるのは有機物や可燃物などの酸化されやすい物質や強酸であり、粉末消火剤にも用いられている炭酸水素塩類は重視しなくてよい。
アルカリ金属の過酸化物の火災においては、水は使用せず、初期の段階では粉末消火剤や乾燥砂を用いて消火する。
アルカリ金属の過酸化物以外は、大量の水による冷却消火が最も効果的である。
窒息効果を主体とする消火方法は、効果的ではない。
アルカリ金属の過酸化物は、水と反応して発熱するものがあるので、注意する。
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塩素酸塩類
塩素酸カリウムの性状
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アンモニアとの反応生成物は自然爆発することがある。
強烈な衝撃や急激な加熱によって爆発する。
炭素粉との混合物は摩擦等の刺激によって爆発する。
強酸の添加によって爆発する。
熱源や酸化されやすい物質とは隔離する。
有機物との接触を避ける。
換気のよい冷暗所に貯蔵する。
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塩素酸ナトリウムの性状
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容器は密栓して、換気のよい冷所に貯蔵する。
比重は1より大きい。 可燃物と混合すると、加熱、摩擦の衝撃で爆発する。
水溶液は強い酸化力をもつ。
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塩素酸塩類と過塩素酸塩類の比較
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形状
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水に
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アルコールに
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潮解性
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塩素酸
カリウム
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無色、
光沢の結晶
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溶けにくい
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ー
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なし
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塩素酸
ナトリウム
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無色結晶
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溶ける
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溶ける
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あり
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塩素酸
アンモニウム
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無色結晶
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溶ける
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溶けにくい
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なし
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過塩素酸
カリウム
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無色結晶
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溶けにくい
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アルコールにあまり溶けない
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なし
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過塩素酸
ナトリウム
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無色結晶
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よく溶ける
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溶ける
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あり
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過塩素酸
アンモニウム
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無色結晶
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溶ける
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溶ける
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なし
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アルカリ金属の過酸化物の共通事項
(過酸化カリウム、過酸化ナトリウム)
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水と反応すると発熱して酸素を発生する
消火は初期は乾燥砂、粉末消火器を使用し、中期以降は可燃物のほうに大量の水を注水して延焼を防ぐ
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アルカリ土類金属の過酸化物の共通事項
(過酸化カルシウム、過酸化バリウム、過酸化マグネシウム)
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加熱すると分解して酸素を発生する
水と反応する危険性はアルカリ金属の過酸化物より低いが、消火は乾燥砂を使用する
酸を加えると過酸化水素を生じる
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無機過酸化物の性状
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消火はすべて乾燥砂
すべて粉末
有機物などと接触すると、衝撃や加熱によって爆発する危険性がある。
アルカリ土類金属の無機過酸化物は、アルカリ金属の無機過酸化物に比べて水との反応性は低い
アルカリ金属の無機過酸化物は、水と作用して発熱しますが、その際発生するのは水素ではなく、酸素である。
乾燥状態で保管する。
冷暗所に貯蔵する。
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過酸化カリウムの性状
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吸湿性のあるオレンジ色の粉末
可燃物と混合すると、衝撃や加熱などにより発火、爆発する危険性がある。
水と激しく反応し、分解して酸素を発生する。
加熱すると分解して酸素を発生する。
潮解性がある。
有機物と接触しないようにする。
異物が混入しないようにする。
加熱、衝撃を避けて貯蔵する。
乾燥状態で保管する。
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過酸化ナトリウムの性状
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純品は白色の粉末である。
水に反応すると発熱して酸素を発生する。
加熱すると、酸素を発生する。
吸湿性がある。
比重は1より大きい。
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亜塩素酸塩類
(亜塩素酸ナトリウム)
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無色の結晶性粉末
水に溶ける
吸湿性がある
加熱すると分解して塩素酸ナトリウムと塩化ナトリウムに変化し、360℃付近で酸素を発生する
刺激臭
無機酸、有機酸に反応する
直射日光や紫外線で分解する
強酸と混合すると、二酸化塩素ガスを発生し爆発の危険がある
有機物や還元性物質と混合すると爆発する危険がある
鉄、銅、銅合金などの金属を腐食する
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臭素酸塩類
(臭素酸カリウム)
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無色の結晶性粉末
水に溶けるが、アルコールには溶けにくい
加熱すると370℃で分解し、酸素を発生する
衝撃で爆発する
有機物と混合したものは危険性が高くなり爆発しやすくなる
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硝酸アンモニウムの性状
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別名、硝安といわれている。
肥料として使用することがある。
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過マンガン酸カリウムの性状
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赤紫色または暗紫色の結晶、水溶液は濃紫色。
可燃物と混合したものは、加熱、衝撃等により爆発する危険性がある。
水に溶けやすい。
日光の照射によって分解するので、遮光のため、ガラス容器の場合は着色ビンを使用する。
アルカリと反応すると、酸素を発生する。
単独で存在する場合は比較的安定している。
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重クロム酸アンモニウム(ニクロム酸アンモニウム)の性状
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橙赤色針状の結晶である。
ヒドラジンと混触すると爆発することがある。
約185℃に加熱すると分解する。
エタノールによく溶け、水にも溶ける
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二酸化鉛の性状
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酸化されやすい物質と混合すると発火することがある。
不燃性である。
アルコールに溶けない。
二酸化鉛は、日光に対しては不安定で、日光が当たると分解して酸素を発生します。
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次亜塩素酸カルシウム
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高度さらし粉は、次亜塩素酸カルシウムを主成分とする酸化性物質である。
可燃物と混合すると、発火または爆発する危険性がある。
空気中では次亜塩素酸を遊離するため、塩素臭がある。
水溶性は、熱、光などにより分解して酸素を発生する。
加熱や衝撃などにより分解して酸素を放出します。
アンモニアと混合すると爆発する危険性がある
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