UR団地は家賃や立地、部屋の広さなどに魅力がある一方、築年数の古い住戸では、
現在の住宅とは設備や使い勝手がかなり違うことがあります。この記事は、私が実際にUR団地で生活する中で困ったことや試した対策を、思い出したものから随時追記しています。住戸や団地によって設備や仕様は異なるため、参考情報としてご覧ください。
この記事では、実際にUR団地で生活していて気になったことや、自分で試して効果があった対策を中心に、
網戸、結露、換気、エアコン、照明、洗濯機置場、コンセント、収納、DIYなどをまとめます。
UR団地は建物・住戸・契約時期によって設備やルールが異なります。
穴あけ、電気工事、エアコン工事、設備の交換、接着剤やシーラントを使うDIYなどは、
必ず管理サービス事務所・住まいセンター等へ確認してから行ってください。
本記事は筆者の体験を含む生活上のメモであり、すべてのUR住宅に当てはまるものではありません。
UR団地の網戸問題・自作する方法
UR団地では、住戸によっては最初から網戸が付いていないことがあります。
網戸を取り付けること自体は可能な場合がありますが、古い団地では窓の寸法やサッシが一般的な住宅と異なる場合があり、
市販品をそのまま取り付けられないことがあります。
正式な網戸を取り付けるなら、管理サービス事務所などで対応可能な業者を確認してから依頼するのが無難です。
ネットだけを使って簡易網戸を自作する
私が試した方法の一つは、ホームセンターで網戸用のネットだけを購入し、
サッシ部分に両面テープで直接貼り付ける方法です。
ネットそのものは比較的安く、きれいに貼ることができれば虫の侵入対策として意外と役に立ちます。
特に浴室の小さな窓では使いやすく、窓の開閉を邪魔しない位置にネットを貼れば、
窓を利用しながら虫の侵入をかなり減らせました。
簡易網戸の問題点
- 掃き出し窓ほど大きいネットを正確に切るのは難しい。
- 両面テープの粘着力が弱いと剥がれやすい。
- 一般的な網戸のように左右へ移動できない。
- 接着面によっては、剥がした際に粘着テープの跡が残ることがあります。市販のテープ剥がし用スプレーを使うと除去しやすくなりますが、塗装面や樹脂部分に影響が出ないか、目立たない場所で確認してから使用した方が安全です。
小窓だけにネットを取り付ける
窓の中に換気用の小窓が付いているタイプなら、大きな窓全体ではなく小窓部分だけを網戸化する方法もあります。
使用するネットが少なく、加工もしやすいので、全面に貼るより簡単です。
固定方法としては、次のような方法があります。
| 固定方法 | 特徴 |
|---|---|
| シリコーンシーラント | 粘着力が強く、剥がれにくい。ただし、撤去時は取り除くのが大変。 |
| 両面テープ | 使用するテープによって粘着力に差がある。施工は簡単。 |
| クリップ | 簡易的な固定方法だが、取り外しが容易で原状回復もしやすい。 |
小窓へ取り付ける場合、ベランダがある窓なら外側から施工できる場合があります。
一方、ベランダがない窓では、身を乗り出して外側から作業するのは危険なので、
安全のため室内側からの施工をおすすめします。
注意:
シリコーンシーラントは粘着力がかなり強いため、退去時の原状回復が難しくなる可能性があります。使用する場合は施工箇所や管理上の扱いを確認してください。
UR団地の結露対策
築年数の古い住戸では単板ガラスの窓もあり、冬になると結露が発生しやすくなります。
完全に結露をなくすのは難しくても、室内の湿度を下げたり、窓まわりの冷えを軽減したりすることで改善できます。
- 朝に窓の水滴を拭き取る。
- 料理や入浴後は特に換気する。
- 部屋干しをするときは除湿機やエアコンの除湿機能を使う。
- 家具を壁に密着させず、空気の通り道を作る。
- 窓際に大量の物を置かない。
UR団地のカビ対策
私の場合、カーテンが結露した窓に触れることでカビやすくなるのが問題でした。
対策として、窓に一番近い側を洗いやすいビニールカーテンにすると、
布製カーテンが直接濡れにくくなります。
押入れやクローゼットも湿気がこもりやすいため、定期的に扉を開けて換気し、
収納物を壁いっぱいに詰め込まない方がよいです。
窓まわりの断熱対策
古い団地では、冬に窓付近からかなり冷気を感じることがあります。
大掛かりな工事をせずに試せる対策の中では、カーテンを工夫する方法が簡単でした。
厚く、丈の長いカーテンを使う
厚みのあるカーテンを使い、床に少し余る程度まで長くすると、
窓付近で冷やされた空気がカーテンの下から室内へ流れ込むのを抑えやすくなります。
カーテンを二重にする
余っているカーテンがあれば、既存のカーテンにもう一枚引っ掛けて二重にするだけでも体感が変わります。
見た目は良くありませんが、費用をほとんどかけずに試せる方法です。
窓に気泡緩衝材を貼る
いわゆる「プチプチ」を窓ガラスに貼る方法もあります。
外が見えにくくなり見た目もかなり変わりますが、ガラス面から感じる冷気は減りました。
ガラスの種類によっては貼付物が適さない場合もあるため、使用商品の注意事項を確認してください。
換気設備が少ない場合の対策
古い住戸では、現在の住宅のような24時間換気設備がなく、キッチン以外の換気が弱い場合があります。
私の住戸ではトイレの換気を改善したくなり、小型ファンを利用したことがあります。
パソコン用ファン程度でも空気を少しずつ排出する効果は感じられましたが、
本来は住宅設備用ではないため、設置方法、電源、防水性、安全性には注意が必要です。
浴室など水のかかる場所には適しません。
ファンを使わない方法
- 対角線上の窓を少しずつ開けて空気の通り道を作る。
- サーキュレーターで室内の空気を動かす。
- 押入れやクローゼットを定期的に開放する。
- 浴室・キッチンの既存換気扇を積極的に利用する。
UR団地にエアコンを取り付けたい場合
私が見てきた範囲では、基本的には室外機を置きやすいベランダ側の部屋にエアコンを設置している住戸が多いです。
古い建物では「エアコン用コンセント」「配管穴」「室外機置場」の条件を先に確認する必要があります。
一方、1階や2階では、ベランダに面していない部屋から外壁沿いに配管を這わせて
エアコンを設置している住戸を見かけたことがあります。
ただし、建物の構造や配管経路によって可否は異なるため、同じ方法がすべての住戸で使えるわけではありません。
| 確認する場所 | チェック内容 |
|---|---|
| エアコン用コンセント | 専用回路があるか、電圧・コンセント形状が機種に合うか。 |
| 配管穴 | 既存の貫通穴があるか。新しく壁へ穴を開けてよいかを自己判断しない。 |
| 室外機 | ベランダ等に安全に設置できるスペースがあるか。 |
| 配管経路 | ベランダ以外の部屋では、外壁沿いに配管できる構造か確認する。 |
| 電気容量 | 契約容量や分電盤が使用するエアコンに対応するか。 |
特に壁への穴あけ、外壁への固定、電気工事などは勝手に行わず、
管理サービス事務所等へ確認した上で専門業者へ依頼するのが安全です。
古い照明をLEDに交換したい場合
私が住んでいたURでは、部屋の照明のほか、トイレ、玄関、浴室の電球はLEDへ交換して使用できました。
一方、キッチンの蛍光灯と洗面台の蛍光灯については、
LEDタイプの蛍光灯へ交換しても点灯しませんでした。
器具側の方式によっては、LEDへ差し替えるだけでは使用できないものがあります。
部屋・トイレ・玄関・浴室の「電球交換」と、キッチンや洗面台の「蛍光灯器具」は分けて考えた方がよいです。
LEDへ交換しても点灯しない場合は、無理に器具を改造せず、管理事務所へ確認してください。
天井に引掛シーリングや引掛ローゼットが付いている場合は、
対応するLEDシーリングライトへ交換できることがあります。
一方、電線が器具へ直接接続されているタイプなど、配線変更が必要な場合は電気工事になります。
洗濯機置場がベランダにある場合
古い団地では、住戸によってベランダ側に洗濯機置場がある場合があります。
室内置きに比べて、雨、紫外線、寒暖差、砂ぼこりの影響を受けやすいのが難点です。
対策
- 屋外設置に対応した洗濯機カバーを使う。
- 給水ホースや排水ホースの劣化を定期的に確認する。
- 排水口にゴミをためない。
- 強風時にカバーが飛ばされないよう固定する。
- 凍結する地域では冬季の給水管・ホースにも注意する。
ベランダは避難経路を兼ねている場合があるので、
大型の囲いや棚を固定して洗濯機を完全に囲うような使い方は避け、
団地のルールを確認した方が安心です。
コンセントが少ない問題
築年数の古い住戸では、現在の家電量を想定した数のコンセントが用意されていないことがあります。
特にテレビ周辺やキッチン、パソコン周辺では不足しやすくなります。
手軽な対策
- 定格容量を守って電源タップを使用する。
- 消費電力の大きい家電を一つのタップへ集中させない。
- コードを家具やカーペットの下へ通さない。
- 古い、変色した、発熱するタップは交換する。
壁のコンセントそのものを増設するには電気工事が必要です。
勝手な増設はせず、必要であれば管理側へ相談します。
UR団地で収納を増やす方法
団地は押入れが大きい一方、現在のクローゼットのように細かく整理しやすいとは限りません。
「収納がない」というより「空間を使い切りにくい」ことが問題になることがあります。
穴を開けずに増やしやすい収納
- 押入れ用ラックで上下の空間を分割する。
- 突っ張り棒を使って簡易ハンガースペースを作る。
- キャスター付き収納を押入れ下段へ入れる。
- メタルラックや自立式棚を使う。
- 家具の上部に軽量の収納ボックスを配置する。
壁へ直接棚を固定する方法は便利ですが、壁の材質や原状回復の問題があります。
通常の住戸では、まず「穴を開けない収納」を優先した方が扱いやすいです。
URで原状回復を考えたDIY
URだから自由にDIYできる、というわけではありません。
通常のUR賃貸住宅と、DIYを前提にした「DIY住宅」などでは扱いが違います。
通常住戸で工夫するなら、退去時に元へ戻しやすい方法を選ぶと安心です。
- 自立式家具を使う。
- 既存設備を取り外さず、その上から追加できる方法を選ぶ。
- 粘着テープは剥がした跡が残らないか確認する。
- 突っ張り式の用品でも壁や天井を傷めないよう注意する。
- 穴あけ、塗装、設備交換などは事前に確認する。
所定の申請・承諾を受けてDIYできる住宅もあります。
DIYを積極的に楽しみたい場合は、最初からこうした住戸を選ぶ方法もあります。
UR団地のベランダ活用と注意点
団地のベランダは比較的広いことがありますが、
「広いから自由に物を置いてよい場所」と考えない方がよいです。
避難経路や外壁工事などとの関係があります。
置く場合に特に注意したいもの
- 避難ハッチや隣戸との隔て板をふさぐ物。
- 簡単に移動できない大型収納。
- 強風で飛ぶ可能性のある物。
- 排水口をふさぐ物。
- 大量の土や水を使う物。
外壁塗装や大規模修繕の際には、ベランダ上の物を室内へ移動するよう求められることがあります。
そのため、普段から「必要になればすぐ動かせる」使い方にしておくと楽です。
UR団地の外壁・玄関ドアの塗装工事
団地では定期的に外壁などの修繕・塗装工事が行われます。
私が経験したケースでは全棟が一度に施工されるのではなく、
団地内を何年かかけて順番に施工していました。
工事中はベランダの荷物を撤去する必要があり、
基本的に室外機以外を置けない期間がありました。
ベランダに大量の物を置いていると、このとき移動が大変になります。
玄関ドアの塗装・鍵交換
私が経験した工事では玄関ドアも塗装対象となり、
外側の色を入居者が自由に選ぶことはできませんでした。
また、ドアの取っ手や鍵の交換も行われました。
鍵の交換は強制ではなく、交換を希望する場合は作業時に在宅している必要がありました。
交換時には、それまで使用していた古い鍵(記憶では3本程度)と引き換えに新しい鍵を受け取る形でした。
鍵の本数や交換方法は団地や工事内容によって異なる可能性があります。
上記は、私が居住していた団地での経験です。
玄関ドアの断熱シート
玄関ドアの断熱対策として、断熱シートを磁石で貼り付けたことがあります。
ただ、私の場合は体感できるほどの断熱効果はありませんでした。
また、幅5mm程度の隙間テープをドアのフレーム部分に貼り付けると、隙間風の流入を抑える効果がありました。ただし、貼りすぎたり厚みのあるテープを使ったりするとドアの開閉に支障が出ることがあるため、少しずつ貼って閉まり具合を確認しながら調整した方がよいです。
郵便受け付近からの虫対策
玄関ドアの郵便受け付近には、通気用と思われる小さな穴があるタイプがあります。
私の住戸では、この穴を板状のマグネットシートで塞ぐことで虫の侵入対策として効果を感じました。
郵便受けの開閉部分に隙間がある場合は、その隙間に隙間テープを貼る方法も有効でした。虫対策だけでなく、玄関側から入ってくる隙間風の流入を抑える効果も期待できます。ただし、郵便受けが開閉しにくくならない範囲で調整する必要があります。
ただし、マグネットシートを長期間貼りっぱなしにすると素材が劣化し、
ドア表面に貼り付いて剥がしにくくなることがあります。
定期的に状態を確認し、必要に応じて交換した方がよいです。
部屋のアンテナ接続口から水が出る場合
私が経験したケースでは、壁にあるテレビアンテナの接続口付近から水が出てくることがありました。
原因は外壁から直接入った雨水ではなく、屋上まで続いているアンテナ配管内部の結露でした。
修理に来てくれた業者さんの説明では、3階・4階あたりの住戸は
アンテナ配管内部で結露が発生する条件を満たしやすいとのことでした。
そのため、同じような症状がこのあたりの階で起こることがあるそうです。
室内側のアンテナ接続口だけを塞いでも根本的な解決にはなりません。
私のケースでは、管理事務所へ連絡し、屋上側のアンテナ配管部分に対策をしてもらう必要がありました。
水が出たときの対応
- アンテナ接続口付近から水が出ることを、管理サービス事務所等へ電話や口頭で伝える。
- いつ頃から発生しているか、どのあたりから水が出るかを説明する。
- 電気設備の近くに水がある場合は、不用意に触らない。
- 管理側に屋上側を含めた原因確認と修繕を依頼する。
- 自分で配管やアンテナ接続口へ防水材などを注入しない。
この症状は発生するタイミングを狙って写真や動画を撮るのが難しいため、
私のケースでは撮影がなくても、電話や口頭で症状を伝えることで修繕対応してもらえました。
「アンテナ配管内部の結露」「3階・4階あたりが結露条件を満たしやすい」という内容は、
私が修理を依頼した際に業者さんから聞いた説明です。
すべてのUR団地で同じ原因や条件になるとは限りません。
まとめ
UR団地は建物によって築年数も設備も大きく異なります。
古い住戸では、網戸がない、結露しやすい、コンセントが少ない、
換気設備が少ないなど、現在の住宅ではあまり意識しない問題が出てくることがあります。
一方で、大掛かりな工事をしなくても、
網戸ネット、カーテン、収納用品、サーキュレーターなどを使うことで改善できる問題も少なくありません。
ポイントは、「自分で元に戻せる範囲」と「管理側への確認が必要な工事」を分けて考えることです。
電気工事、壁への穴あけ、設備変更などは自己判断せず、事前に確認してから進める方が安心です。
※本記事には筆者のUR団地での居住経験を含みます。
団地・住戸・契約内容によって設備やルールは異なるため、
実際に施工・交換・設置等を行う場合は、現在のURの案内およびお住まいの団地の管理窓口へ確認してください。
