危険物取扱者乙6類試験のポイント
2014.08.30
危険物取扱者(きけんぶつとりあつかいしゃ、Hazardous Materials Engineer)は、危険物を取り扱ったり、その取扱いに立ち会うために必要となる日本の国家資格です。 このページはりすさんが作成した試験問題アプリ、りすさんシリーズの紹介と試験に出題された項目をまとめたページです。
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乙1〜6類の基礎的な物理学及び基礎的な化学のポイント
乙1~6類の危険物に関する法令のポイント
危険物法令テキスト
危険物化学テキスト
第6類の危険物の性状
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酸化性液体である
有機物などに接触すると発火する危険性がある。
加熱すると分解して酸素を発生するものがある。
多くは腐食性があり、発生する蒸気は有毒なものが多い。
それ自体は不燃性である。
第6類の危険物は強酸化剤であるが、高温になったからといって還元剤として作用することはない。
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第6類危険物
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品名
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主な物品
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過塩素酸
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過塩素酸
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過酸化水素
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過酸化水素
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硝酸
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硝酸
発煙硝酸
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その他のもので政令で定めるもの
(ハロゲン間化合物)
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三ふっ化臭素
五ふっ化臭素
五ふっ化よう素
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第6類の危険物の貯蔵、火災予防、消火方法
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一般に水系の消火剤を使用するが、水と反応するものは避ける。
皮膚を腐食するので手袋や防毒マスクなどを着用する。
貯蔵する容器は、耐酸性のものを使用する。
過酸化水素を除き、容器は密栓する
不燃性なので、単独で火源があれば燃焼することはない。
日光の直射、熱源を避けて貯蔵する。
酸化力が強く、可燃物や有機物、還元剤との接触を避ける。
流出事故の際は、乾燥砂をかけるか中和剤で中和する。
膨張ひる石、膨張真珠岩はすべての第6類危険物に有効な消火方法である。
ハロゲン間化合物は水と反応して猛毒のふっ化水素ガスを発生するので、水系の消火剤は使用できません。
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過塩素酸の性状
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無色で発煙性のある液体である。
水との接触により、激しく発熱する。
おがくずなどと接触すると、自然発火することがある。
強い酸化性を有する物質であるが、塩素酸よりはやや弱い。
非常に不安定な物質で、特に不純物が含まれているものは分解しやすく、塩化水素ガス(有毒)を発生する。
空気中で激しく白色に発煙する。
無水物は銅、亜鉛等と激しく反応して酸化物を生じる。
蒸気は眼や器官を刺激する。
イオン化傾向の小さな銀や銅などとも激しく反応する。
水に溶けやすい。水より重い。
それ自身は、不燃性であるが、加熱すると爆発する。
腐食性が強く、酸化物を生じるため金属製の容器ではなく、ガラスや陶磁器の容器を使用する。
貯蔵する際は定期的に検査をし、変色が生じている場合は廃棄をする。
可燃物と離して貯蔵する。
漏出時は、アルカリ液で中和する。 火気との接触を避ける。
容器は密封し、通気のよい乾燥した冷所に貯蔵する。
アルコール、酢酸などの有機物と一緒に貯蔵しない。
皮膚に触れた場合は、激しい薬傷を起こす
漏れたときは、アルカリ液を用いて中和する。
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過塩素酸を車両で運搬する場合の注意事項
容器が摩擦または動揺しないように固定する。
漏洩した時は、吸い取るために布やおがくずのような可燃性物質を使用してはならない。
運搬時は、日光の直射を避けるため遮光性のもので被覆する。
容器の外部に、緊急時の対応を円滑にするため、「容器イエローカード」のラベルを貼る
過酸化水素の性状
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水に溶けやすい弱酸性の液体である。
無色で、水より重い油状液体である。
濃度の高いものは、皮膚、粘膜をおかす。
強力な酸化剤であるが、還元剤として作用するものもある。
不燃性の液体であり、引火性液体ではない。
熱や日光により分解する。
金属粉と反応して分解する。
アルコールやエーテルには溶けるが、石油類には溶けない。
濃度50%以上のものは、常温(20℃)でも水と酸素に分解する。
過酸化水素を加熱すると、酸素を発生する。
pHが6を超えると、分解率が上昇する。
消毒用に用いられるオキシフルは、3vol%の水溶液である。
分解の促進を防ぐためにりん酸や尿酸などを安定剤として添加する。
可燃物から離して貯蔵する。
日当たりのよい場所をさけ、冷暗所に貯蔵する。
漏えいしたときは、多量の水で洗い流す。
貯蔵容器はガス抜き口栓付きのものを使用する。
アルカリ性にすると、分解しやすくなる。
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硝酸の性状
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無色透明の液体である。
水とは任意の割合で混合し、水溶液は強い酸性を示す。
加熱または日光などにより分解し、有毒な窒素酸化物を生じる。
硝酸と接触して発火、爆発の危険性があるものとして、アセトン、アルコール、アミン類、アセチレン、二硫化炭素、ヒドラジン類、りん化水素、有機物(紙、木くずなど)がある。
ほとんどの金属を腐食させ、硝酸塩を生じる。
銅や銀も溶かすが、金や白金などを腐食させることはない。
鉄やアルミニウムなどは、希硝酸には溶かされ腐食するが、濃硝酸には不動態皮膜を作り溶かされない
濃硝酸をタンパク質水溶液に加えて加熱すると黄色になる。
湿った空気中で発煙する。
体に触れると薬傷を生じる。
熱濃硝酸は、りんを酸化してりん酸を生じる。
水と反応すると発熱するので、換気のよい湿気の少ない場所に貯蔵する。
分解して発生する二酸化窒素を吸い込まないようにする。
硝酸に還元性物質を加えると、発火する危険性がある。
濃硝酸は不動態を作ることがあるが、希硝酸は大部分の金属を腐食させるので、収納する場合には容器の材質に注意する。
硝酸自体は燃焼しないが、強い酸化性があるので、可燃物から離して貯蔵する。
分解を促進する物質とは接近させないようにして貯蔵する。
直射日光を避け、冷暗所に保存する。
ほとんどの金属を腐食させるため、ステンレスやアルミニウム製の容器を使用する。
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硝酸の流出事故における処理方法
大量の乾燥砂で流出を防ぐ。
強化液消化剤(主成分K2CO3水溶液)を放射して水で希釈する。
直接大量の水で希釈する。 ソーダ灰(無水炭酸ナトリウム)で中和する。
ぼろ布にしみ込ませると発火する危険性がある。
発煙硝酸の性状
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赤色または赤褐色の液体
硝酸の濃度を98~99%にしたものである。
硫化水素、よう化水素などとの接触で発火する。
常温(20℃)で空気に触れると黄褐色のガスを発生する
加熱した場合、二酸化窒素と酸素を発生する
濃硝酸に二酸化窒素を加圧飽和させて作る
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ハロゲン間化合物の一般的性状
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2種類のハロゲン元素からなる化合物の総称で、ハロゲン単体と似た性質である。
単独では発火しない。
多数のふっ素原子を含むものは特に反応性に富む。
水と反応して有毒ガスを発生する。
2種類のハロゲンが電気陰性度の差によって互いに結合している。
ふっ化物の多くは無色の揮発性の液体である。
多くの金属や非金属を酸化してハロゲン化物を生じる。
強力な酸化剤である。
ハロゲン間化合物は、水に溶けず、水と激しく反応するため、火災時に水系の消火剤は不適当である。
粉末消火剤、乾燥砂で消火する
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三ふっ化臭素の性状
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0℃では固体である。
水と激しく反応する。
空気中で発煙する。
常温(20℃)では、液体である。
第6類危険物は引火性ではなく、不燃性の液体である。
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五ふっ化臭素の性状
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ほとんどすべての元素、化合物と反応する。
沸点が低く、揮発性のある液体である。
三ふっ化臭素より反応性に富む。 強力な酸化剤である。
水と激しく反応してふっ化水素を発生する。
常温(20℃)で無色の液体である。
容器は密栓して貯蔵する。
消火の際は、りん酸塩類を使用した粉末消火剤または乾燥剤を使用する。
ほとんどの金属、非金属と反応してふっ化物をつくる。
五ふっ化臭素は、沸点が低く気化しやすいが、不燃性なので単独では発火しない。
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