ボイラー技士(ボイラーぎし)とは、労働安全衛生法に基づく国家資格(免許)の一つです。 このページはりすさんが作成した試験問題アプリ、りすさんシリーズの紹介と試験に出題された項目をまとめたページです。
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①点火前点検
使用開始前の水圧試験
①空気抜き弁を開放したまま給水し、ボイラーを満水にする
※水の温度は室温を標準
②水があふれ出たら、空気抜き弁を閉じ、圧力を徐々に上げ、所定の圧力で30分保持、圧力の降下がないことを確認する
※安全弁の締め付けは行わない
③遮断版を使い、各部からの漏れがないことを確認する、なければ圧力を徐々に降下させる
④空気抜き弁を開いて、吹き出し弁で水を減らし、常用水位に保つ
付属品の点検
①水面計で水位を確認します
②吹出しコック、吹出し弁の機能も正常かどうか確認し、漏れのないように閉止します
③圧力計は圧力がないときは0を示すのが正常です
④給水管路の弁が開いているか、給水装置が正常か、確認します
⑤空気抜き弁は蒸気が発生し始めるまで、弁は開いておきます
⑥炉・煙道のそれぞれのダンパを全開にし、ファンで炉・煙道内の換気をします
ボイラーの点火操作
油炊きボイラーの点火
①ダンパを全開にして換気をします。換気が終わったらダンパを点火位置に設定します
②配管内のドレンを排除するため、回転式バーナの場合はバーナモーターを起動、空気噴霧式バーナは蒸気(空気)を噴射する
③点火用火種に点火し、燃料弁を少しずつ開き、低燃焼域で着火します
・バーナが2基以上あるボイラーの点火操作は、下のバーナから点火し、 燃焼が安定してから2基目に点火します
ガス炊きボイラーの点火
ガスは爆発の危険性が高いので、細心の注意が必要です。点火前準備、点火方法は油炊きボイラーとほぼ同じです
②ボイラーの圧力が上昇したときの取扱い
空気抜き弁の閉鎖
空気抜き弁は蒸気が発生するまで開放しておき、蒸気が吹き出る段階になったら、空気抜き弁を閉じます。圧力計の指針も少し上昇します。
漏れの点検・増し締め
吹出し弁・その他附属品の取付け部に漏れがないことを確認します。
水面計、圧力計の監視
ボイラーの炊き始めは熱による水の膨張で水位が上昇するので、2つの水面計が同じ水位を示しているかを確認します。圧力計の指針の動きがにぶいときは、圧力計の背面をたたいて、正常に機能しているか、確認します。
暖管操作
暖管操作とは少量の蒸気を送り、蒸気配管全体を徐々に暖めていく操作ですが、これを行いウォータハンマを起こさないように気をつけます
ボイラー運転中の調節
水位の維持
ボイラーの運転中、特に注意することはボイラーの水位を安全低水面に保持することです。水面計で水位を常に監視します。水面計の正確を期すために、1日1回水面計の機能試験をすることが大切です。
圧力の保持と燃焼量の調節
ボイラーの蒸気圧を一定に保つには、負荷の変動に応じて燃焼量を調節する必要があります
燃焼量と空気量の増減順序
燃焼量を急激に増減しないようにします。
燃焼量を増やすときは空気量を先に増やしてから、燃料量を増やし
減らすときは燃料量を減らしてから空気量を減らします。
空気量の過不足は炎の形、色によって判断できます。
炎の形、色で判断するときは
・空気量が多い場合、炎は短く、輝白色で炉内は明るい
・空気量が少ない場合、炎は暗赤色で、煙で炉内の見通しが悪い
・空気量が適量の場合、薄い橙(だいだい)色で、炉内の見通しが良い
ボイラー水の不純物と、すすの除去
ブローの実施時期
ブローとはボイラー水の中の不純物を取り除く操作です。この操作は1日1回行う必要があります。
ただし、運転する前か運転を停止した時に行います。
伝熱面のすす除去
スートブロー
ボイラーは運転していくうちに燃焼側伝熱面に燃料によって、すすが付着して汚れ伝熱効果を低下させるため、蒸気を噴射し、すすを吹き飛ばします。この作業がスートブローです。
スートブローは蒸気負荷が最大負荷よりやや低いときに行ないます。 燃焼量の低い状態でスートブローを行なうと、火を消す恐れがありますので、行なわないようにします。またドレンを十分に抜き、 1カ所に長く吹き付けないようにします。
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