コモディティの原油、コーン、大豆、天然ガス等を自分用にまとめたサイトになります。コモディティに影響を与える気候、天気、年間を通した需要と供給、スケジュールについてまとめています。主に気象情報や定期的に発表される統計などのファンダメンタルズに基づくスイングトレード向きの内容になります。
参考文献 「”先取り”株式投資術 松本英毅 東条麻衣子 著」
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8:00~16:30 17:00~1:30(日本時間) 16:00~0:30(サマータイム) |
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気象情報
北極振動インデックス Arctic Oscillation index
正(+)の時は北極と北半球中緯度の気圧差が大きいことを示し、”warm phase”と呼ばれているように中・高緯度では寒気の流れ込みが弱まって温暖になることが多い。一方負(-)の時は北極と北半球中緯度の気圧差が小さいことを示し、”cool phase”と呼ばれているように寒気の流れ込みが強まって寒冷になることが多い。
0℉=-17℃
エルニーニョ(貿易風が弱いと発生、翌年、異常気象、冷夏、暖冬)
ラニーニャ(貿易風が強いと発生、翌年、異常気象、猛暑、厳冬)
米海大気象局NOAAによるハリケーン予報が毎年5月と8月に発表される。
スケジュール
1月
原油 冬暖房需要がピークになり、需要出尽くし↓ 原油在庫の積み増し↓ 大口投機筋のポジション整理による下落↓ エネルギー月報 IEA Schedule 19 January OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆(1月~2月) 「2月の安値(February Low)」に注意(特にコーン) 年4回、3,6,9,12月の月末(12月は翌年1月の10日前後) |
天然ガス(12月後半~1月末) 在庫の取り崩し本格化 北東部、中西部、南部の気候に注意 掘削状況報告 毎月第3月曜日 |
2月
原油(2~3月) 原油在庫は積み増し↓ 石油製品在庫は取り崩し↑ 季節外れの寒波があると、供給不足↑ 夏場のガソリン需要の増加↑ エネルギー月報 IEA Schedule 11 February OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆 1月と同じ |
天然ガス(2月~3月前半) 春先に深刻な在庫の取り崩しが起こるかに注目 目安として、1兆立方フィートを割り込むかどうか 掘削状況報告 毎月第3月曜日
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3月
原油 2月と同じ IEA Schedule 17 March OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆 S-C比に注目。USDA参照 S-C比が2.00台後半になると大豆の栽培が有利とされる S-C比(Soybean to Corn Price Ratio)とは 大豆価格をコーン価格で割ったもの。 S-C比=大豆価格/コーン価格 S-C比が2.00台後半になると大豆の栽培が有利だが、肥料価格、農地の状態もあるので一概には言えない。 コーンは、肥料を多く必要とし連作すると土地が疲弊することに注意 年4回、3,6,9,12月の月末(12月は翌年1月の10日前後) NOAA(Latest news and features) ブラジル・アルゼンチン収穫期(3~5月) |
天然ガス(3月半ば~4月末) 夏の冷房需要まで、需要の低迷↓ 突然の寒波に注意 掘削状況報告 毎月第3月曜日 |
4月
原油(4月~5月) ドライブシーズンを控え、ガソリン需要を意識した買い↑ 五月後半あたりがピーク エネルギー月報 IEA Schedule 14 April OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆(4月~5月半ば) 作付け開始。長雨(特にコーン)と低温だと作付け作業に影響する 作付けの遅れは強気だが、大豆の場合は弱気に転じることもある。 技術の発達で少々の遅れは取り戻せる。 低温による生育の遅れは深刻。コーンは土中温度が7℃以下で発芽しない。コーン↑大豆↑ コーンは作付けが遅れすぎると、大豆に切り替える場合がある。コーン↑大豆↓ ブラジル・アルゼンチン収穫期(3~5月) |
天然ガス 3月と同じ |
5月
原油 4月と同じ IEA Schedule 12 May OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆(5月後半~6月後半) 供給不安が後退するにつれて売り圧力が強まることが多い時期↓ 天候に注意(雨が少なく、土壌水分量に懸念があると急騰もあり得る)↑ 年4回、3,6,9,12月の月末(12月は翌年1月の10日前後) ブラジル・アルゼンチン収穫期(3~5月) |
天然ガス(5月初め~6月半ば) 冷房需要を意識した動き 在庫の積み増しペースが鈍化してると買いが集まる 積み増しが続くなら、売り圧力が強まる 掘削状況報告 毎月第3月曜日 |
6月
原油(6月~7月) ドライブシーズンの実際の運航距離、ガソリンの消費動向次第⇅ OPEC総会⇅ エネルギー月報 IEA Schedule 11 June OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆(6月末~7月半ば) 5月と同じ |
天然ガス 5月と同じ |
7月
原油 6月と同じ IEA Schedule 13 July OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆(7月後半~9月初め) 受粉期 高温乾燥が続けば、単収(イールド)が低下、生産が落ち込む。↑ |
天然ガス(6月後半~8月半ば) 冷房需要に注目 北東部や中西部の大都市、南部の気温が重要 天気予報をチェックしながらの相場 掘削状況報告 毎月第3月曜日 |
8月
原油 バケーションにより閑散相場、突然の大きなオーダーに注意 ハリケーン警戒で買いが入れば↑ エネルギー月報 IEA Schedule 12 August OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆 受粉期終了。降雨予報をきっかけにポジション整理の売りが始まる↓ 大豆の場合は天候によって、延長戦もある 年4回、3,6,9,12月の月末(12月は翌年1月の10日前後) |
天然ガス 7月と同じ |
9月
原油(9月~10月) ドライブシーズン終了、ガソリン需要減↓ 製油所は定期点検の時期↓ ハリケーン注意、メキシコ湾岸に直撃すれば、乱高下⇅ 前年からカリブ海などの水温が上がっているとハリケーンの勢力が大きくなる傾向がある エネルギー月報 IEA Schedule 14 September OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆(9月前半~10月末) 収穫作業の進捗状況に注目 好天に恵まれれば、売り↓ 悪天候なら買い↑ USDAのレポートに注目 8月から10月までの生産見通しが引き上げられる年は売り圧力が強い状況が年明けまで続く可能性もある。↓ ブラジル・アルゼンチン播種期(10~12月) |
天然ガス(8月後半~10月前半) ハリケーン注意、メキシコ湾を直撃するまでは買い、その後は一転して売り 掘削状況報告 毎月第3月曜日 |
10月
原油 9月と同じ IEA Schedule 14 October OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆 9月と同じ |
天然ガス 9月と同じ |
11月
原油(11月~12月) 冬の暖房需要の先取り↑ 製油所による原油在庫の取り崩し(節税対策)で、買い意欲が強まる↑ OPEC総会(減産、増産次第)⇅ エネルギー月報 IEA Schedule 16 November OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆(11月~12月) 収穫作業はほぼ終了。 輸出などの需給面に注目。 収穫期の売りは出尽くし、買戻しが始まる。↑ 南米生産国の生育状況に注意 ブラジルの生産地で高温乾燥が続くようなら特に大豆は強気↑ ブラジル・アルゼンチン播種期(10~12月) |
天然ガス(11月~12月半ば) 暖房需要の増加により、在庫の取り崩しに転じる。 気温低下予報に注意 取り崩し前の在庫量が重要 掘削状況報告 毎月第3月曜日 |
12月
原油 11月と同じ IEA Schedule 14 December OPEC Publishing Schedule for 2021: |
コーン・大豆 11月と同じ |
天然ガス(12月後半~1月末) 11月と同じ |
天然ガス
カリブ海の水温
カリブ海の水温が高いと、メキシコ湾上のハリケーンが発生したときに、拡大しやすい傾向があるようだ(2005年のハリケーン:カトリーナの時は平年より0.5~2度ほど高かったらしい)
Caribbean Sea water temperature
参考
コーンや大豆の作付けは4月から始まるが、相場は3月から始まる。主要生産州は、アメリカ中西部とブラジル中西部

ウィスコンシン州、オハイオ州、インディアナ州、イリノイ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ネブラスカ州、アイオワ州、ミネソタ州、ミシガン州、カンザス州、ミズーリ州など。
ブラジルはブラジリア、ゴイアス州、マットグロッソ州、南マットグロッソ州
画像はwikipediaより