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剪定業務の仕様書例

剪定業務の仕様書とは、公園、街路、公共施設等の樹木を剪定する際に、対象樹木、剪定の目的、施工時期、仕上がり、作業方法、安全対策、発生材処理、報告・検査などを定める文書です。

剪定は、枝を切れば完了する単純な作業ではありません。樹種、樹齢、樹勢、樹形、周辺施設、交通、利用者動線などを考慮しない剪定は、樹木の衰弱、腐朽、景観悪化、落枝、電線や建物への支障、作業事故につながります。

重要:仕様書では「適切に剪定する」とだけ書かず、剪定の目的、対象、禁止事項、切除範囲、枝の処理、安全措置、完了状態を具体的に示します。

剪定業務を委託する目的

  • 枯枝・危険枝を除去し、利用者の安全を確保する
  • 園路、道路、建物、照明、標識等への支障を解消する
  • 樹木本来の樹形と健全性を維持する
  • 日照、見通し、防犯性を確保する
  • 台風・降雪等による落枝被害を予防する
  • 病害虫の発生・拡大を抑える
  • 周辺住民や施設利用者への影響を軽減する
  • 将来の維持管理費を抑える

仕様書作成前に確認する資料

  • 樹木台帳・公園台帳
  • 樹木位置図・施設配置図
  • 樹種、幹周、樹高、枝張り
  • 過去の剪定・診断・倒木履歴
  • 苦情・事故・支障枝の記録
  • 電線、照明、建物、道路との位置関係
  • 保護樹木・保存樹木等の指定
  • 鳥類の営巣・希少生物の情報
  • 道路使用・交通規制の必要性
  • 発生材の搬出・処分方法

剪定仕様書の基本構成

  1. 業務名
  2. 業務目的
  3. 履行場所・履行期間
  4. 対象樹木・予定数量
  5. 剪定区分
  6. 施工時期
  7. 作業方法
  8. 剪定上の禁止事項
  9. 安全管理・第三者対策
  10. 道路・架空線・施設への対応
  11. 発生材処理
  12. 報告・写真・台帳更新
  13. 完了検査
  14. 疑義・変更協議

業務名の例

例:令和○年度 ○○公園樹木剪定業務委託

高木剪定、低木刈込み、街路樹剪定、危険枝除去など複数業務を含む場合は、業務名または内訳表で明確に区分します。

業務目的の記載例

本業務は、対象区域内の樹木について、樹木の健全な生育と良好な樹形を維持するとともに、枯枝、支障枝、危険枝等を適切に除去し、利用者及び第三者の安全確保並びに施設機能の維持を図ることを目的とする。

対象樹木を明確にする

管理番号 樹種 幹周 樹高 数量 剪定区分
T-001 ケヤキ 120cm 15m 1本 支障枝剪定
T-002~010 サクラ類 40~80cm 6~10m 9本 枯枝・混み枝除去
T-011~030 常緑樹 30~60cm 4~8m 20本 樹形整姿

樹木番号と位置図を対応させます。数量が予定数量の場合は、その旨と精算・変更方法を明記します。

剪定区分を整理する

区分 主な目的
枯枝剪定 枯死枝・折損枝を除去する
支障枝剪定 道路、園路、建物、照明等への支障を解消する
整姿剪定 樹形を整え、混み枝等を整理する
透かし剪定 枝葉の密度を調整し、通風・採光を改善する
切返し剪定 適切な側枝・分岐部まで切り戻す
危険枝除去 落下・折損のおそれがある枝を緊急に除去する
低木刈込み 所定の高さ・幅・形状を維持する

剪定時期を定める

剪定適期は樹種、剪定目的、地域の気候、花芽形成時期等によって異なります。仕様書では、対象樹種ごとに施工時期を整理します。

  • 落葉樹の休眠期剪定
  • 常緑樹の生育状況に応じた剪定
  • 花木の開花・花芽形成を考慮した剪定
  • 枯枝・危険枝の随時除去
  • 台風前後の臨時点検・剪定
注意:「冬期に一律剪定」とすると、樹種によっては花芽を失ったり、樹勢を低下させたりすることがあります。樹種別の適期を確認します。

剪定前の確認事項

  • 対象樹木と管理番号
  • 剪定目的・対象枝
  • 樹勢、腐朽、空洞、傾斜
  • 枯枝、折損枝、かかり枝
  • ハチ、毛虫、鳥の巣等
  • 架空線、照明、建物、遊具
  • 地下設備・マンホール
  • 利用者・車両動線
  • 作業車両・高所作業車の設置場所
  • 枝の吊り下ろし・搬出経路

標準的な剪定方法

  • 樹種固有の樹形と樹勢を考慮する
  • 枯枝、折損枝、病害枝を優先して除去する
  • 交差枝、絡み枝、逆さ枝、胴吹き枝等を必要に応じ整理する
  • 太枝は適切な位置で切り戻す
  • 枝の付け根を不必要にえぐらない
  • 長い切り残しを作らない
  • 樹皮が裂けないよう適切な手順で切断する
  • 切口が大きくなりすぎないようにする
  • 一度に過度な枝葉を除去しない
  • 作業後の樹形を全方向から確認する

太枝を切る場合の注意

太枝を一度に上から切断すると、枝の自重で樹皮が裂けることがあります。枝を分割し、必要に応じて受け口を設けるなど、裂けを防止する方法で切断します。

切断位置は、枝の付け根の形状を確認し、幹や残す枝を傷つけない位置とします。

強剪定を避ける

強剪定とは、多数の枝や太枝を一度に切除し、樹冠を大幅に縮小する剪定です。樹木の衰弱、腐朽、胴吹き枝の大量発生、景観悪化につながることがあります。

仕様書例:樹冠を著しく縮小する強剪定、ぶつ切り、樹種本来の樹形を損なう画一的な剪定は、発注者が個別に承認した場合を除き行わない。

剪定してはならない枝・部分

  • 発注者が保存を指示した枝
  • 樹形の骨格となる主枝
  • 必要な遮蔽・日陰を形成する枝
  • 健全な大枝で切除目的がないもの
  • 巣・卵・ひなが確認された営巣枝
  • 指定文化財・保存樹等で許可のない部分

切口処理

切口保護材の使用は、樹種、切口の大きさ、病害リスク、発注者の基準等に応じて決定します。一律に塗布するのではなく、必要性と使用製品を仕様書で定めます。

記載例:切口保護材を使用する場合は、対象樹種、切口径及び使用目的を確認し、発注者の承認を得た製品を用いる。

低木刈込みの仕様例

  • 仕上がり高さ・幅を指定する
  • 園路・標識・照明への支障を除く
  • 枯枝、つる植物、実生木を除去する
  • 刈込み面に著しい凹凸を残さない
  • 樹種の開花時期を考慮する
  • 刈込み後の枝葉を完全に回収する

完成形を写真や図で示す

言葉だけでは剪定量の認識がずれるため、代表的な対象樹木について次の資料を添付します。

  • 剪定前写真
  • 除去対象枝を示した写真
  • 剪定範囲図
  • 標準樹形の参考写真
  • 禁止する仕上がり例

現場責任者と技能者

  • 業務責任者を配置する
  • 剪定経験を有する作業員を配置する
  • 高所作業車等の資格者を配置する
  • チェーンソー作業に必要な特別教育等を確認する
  • 交通誘導員を必要に応じ配置する
  • 樹木診断が必要な場合は専門家へ相談する

作業計画書の内容

  • 対象樹木・作業順序
  • 施工日・時間帯
  • 人員・資格
  • 使用機械・車両
  • 立入禁止範囲
  • 交通規制・誘導方法
  • 枝の吊り下ろし方法
  • 発生材の搬出先
  • 緊急連絡網
  • 悪天候時の中止基準

作業区域の安全確保

  • カラーコーン、バー、柵等で作業区域を囲う
  • 枝の落下範囲へ第三者を立ち入らせない
  • 見張員・誘導員を配置する
  • 迂回路を確保する
  • 作業中であることを表示する
  • 遊具・園路・駐車場を必要に応じ閉鎖する
  • 作業終了後に枝、工具、資材を残さない
重要:小枝であっても落下によって負傷するおそれがあります。作業員の真下だけでなく、枝が跳ねる範囲、ロープで振れる範囲、機械の旋回範囲を規制します。

高所作業の安全

  • 高所作業車の設置地盤を確認する
  • アウトリガーを適切に設置する
  • 作業床の積載荷重を守る
  • 安全帯・墜落制止用器具を適切に使用する
  • 昇降設備を確保する
  • 脚立・はしごを不安定な場所で使用しない
  • 樹上作業では確実な支持・確保を行う
  • 強風、雷、降雨時は作業を中止する

チェーンソー等の安全使用

チェーンソーを使用する場合は、労働安全衛生関係法令と厚生労働省の安全ガイドラインに基づき、作業計画、教育、保護具、立入禁止、合図、点検等を実施します。厚生労働省のガイドラインは、チェーンソーによる伐木等作業について、保護具、作業計画、作業方法等の安全対策を示しています。

  • 始業前点検を行う
  • キックバック防止を考慮する
  • 防護ズボン等の適切な保護具を使用する
  • 防振手袋、保護帽、保護眼鏡、耳栓等を使用する
  • 片手操作や不安定な姿勢で使用しない
  • 移動時は刃を停止する
  • 給油時は火気を避ける
  • 作業者間の安全距離を確保する

架空線付近の剪定

  • 電線・通信線の種類と管理者を確認する
  • 必要な離隔距離を確保する
  • 接触のおそれがある場合は管理者と協議する
  • 停電・防護措置等を必要に応じ依頼する
  • 枝をロープで制御し、線路側へ落下させない
  • 不明な線を無断で移動・切断しない
禁止:架空線に接触している枝や、電線へ倒れ込むおそれがある枝を、管理者との調整なく剪定してはいけません。

道路沿いの剪定

道路上で作業車両、高所作業車、資材等を置き、交通へ影響する作業を行う場合は、道路交通法上の道路使用許可や、道路管理者との協議・手続が必要となる場合があります。

  • 所轄警察署・道路管理者へ事前確認する
  • 作業時間帯を交通量に応じて設定する
  • 交通誘導員を配置する
  • 標識、カラーコーン、予告表示を設置する
  • 歩行者・自転車の安全な通路を確保する
  • 枝・木くずを車道へ落とさない
  • 緊急車両の通行を妨げない

建物・遊具・車両への損傷防止

  • 枝を分割して切断する
  • ロープ等で吊り下ろす
  • 養生板・シートを設置する
  • 窓、屋根、照明、標識を保護する
  • 駐車車両を事前に移動する
  • 損傷発生時は直ちに報告する

鳥類・野生生物への配慮

作業前に営巣状況を確認し、巣、卵、ひながある場合は、野生生物に関する法令、自治体の基準、専門家の意見等を確認して対応します。

  • 営巣木・営巣枝を記録する
  • 繁殖期の作業時期を見直す
  • 緊急危険枝を除き、作業を延期する
  • 巣を無断で撤去しない
  • 希少種が疑われる場合は担当部署へ連絡する

病害虫への対応

  • 異常な変色・枯損を記録する
  • 病害枝・被害枝を他の枝と区分する
  • 使用器具を必要に応じ消毒する
  • 感染拡大のおそれがある材を適切に処理する
  • 農薬を使用する場合は別途承認を得る

発生材の処理

  • 枝葉、幹、木くずを作業当日に回収する
  • 園路、排水溝、車道へ残さない
  • 指定場所へ搬出する
  • 再資源化、チップ化等を優先検討する
  • 廃棄物として処理する場合は適法に処理する
  • 病害虫被害材は指示された方法で処理する
  • 不法投棄・野焼きを行わない

剪定枝が廃棄物に該当する場合、その排出者、一般廃棄物・産業廃棄物の区分、収集運搬・処分方法は、業務の形態や自治体の取扱いを確認します。

清掃・仕上げ

  • 切断枝、葉、木くずを回収する
  • 園路・車道・側溝を清掃する
  • 損傷した芝生・植栽を復旧する
  • ロープ、養生材、規制資材を撤去する
  • 切り残し・裂け・危険枝を再確認する
  • 工具・燃料等の忘れ物を確認する

剪定後の確認事項

確認項目 判定内容
安全性 枯枝、折損枝、危険な切り残しがない
樹形 著しい片寄り、ぶつ切り、過度な透かしがない
切口 裂け、長い切り残し、不必要な損傷がない
支障 園路、標識、照明等への支障が解消されている
周辺 施設損傷、枝葉、木くずがない
記録 作業前後写真と対象番号が一致する

作業写真の撮影方法

  • 樹木全体の剪定前写真
  • 対象枝の近景写真
  • 作業中の安全対策写真
  • 剪定後の全景写真
  • 切口・支障解消箇所の写真
  • 発生材搬出・清掃後の写真

撮影方向をそろえ、樹木番号、日付、場所が分かるようにします。

報告書に記載する項目

  • 作業日・天候
  • 対象公園・樹木番号
  • 樹種・数量
  • 剪定区分
  • 作業員・資格者
  • 使用機械
  • 剪定前後写真
  • 異常・腐朽・病害虫
  • 発生材量・搬出先
  • 事故・苦情・施設損傷
  • 今後必要な措置

樹木台帳の更新

  • 剪定年月日
  • 剪定内容
  • 請負業者
  • 樹勢・異常
  • 危険枝の有無
  • 写真
  • 次回確認時期
  • 診断・伐採検討の必要性

異常を発見した場合

剪定中に腐朽、空洞、根元の異常、著しい傾斜、幹の亀裂等を発見した場合は、自己判断で作業範囲を大きく変更せず、危険防止措置を講じて発注者へ報告します。

記載例:受注者は、倒木又は大枝落下のおそれがある異常を発見したときは、直ちに立入禁止その他の応急措置を講じ、発注者へ報告する。

悪天候時の中止基準

  • 強風
  • 大雨
  • 積雪・凍結
  • 視界不良
  • 高温による熱中症リスク
  • 高所作業車の安定を損なう地盤状態

数値基準を設ける場合は、使用機械の取扱説明書、作業環境、発注者の安全基準を確認します。

損害・事故対応

  • 負傷者の救護を最優先する
  • 二次災害を防止する
  • 消防・警察へ必要な通報を行う
  • 発注者へ直ちに連絡する
  • 現場・時刻・写真を記録する
  • 損傷箇所を応急復旧する
  • 事故報告書と再発防止策を提出する

再委託

  • 一括再委託を禁止する
  • 再委託には事前承認を求める
  • 再委託先の資格・安全体制を確認する
  • 受注者の責任が免除されないことを明記する

完了検査の方法

  • 対象樹木数と管理番号を確認する
  • 剪定区分・指定範囲を確認する
  • 樹形・切口・支障解消を現地確認する
  • 施設損傷の有無を確認する
  • 清掃・発生材搬出を確認する
  • 写真・報告書・台帳更新を確認する

再履行を求める例

  • 対象枝が残っている
  • 危険な切り残しがある
  • 枝が裂け、処理されていない
  • 指定外の枝を切除した
  • 発生材・木くずが残っている
  • 施設を損傷したまま報告していない
  • 写真・報告が不足している

剪定業務仕様書の記載例

第1条 目的
本業務は、対象樹木の健全な生育及び良好な樹形を維持するとともに、枯枝、危険枝及び施設等への支障枝を適切に除去し、公園利用者及び第三者の安全を確保することを目的とする。

第2条 対象
対象樹木は、別紙樹木一覧表及び位置図に示す樹木とする。数量は予定数量とし、現地確認により差異が判明した場合は、発注者と受注者が協議する。

第3条 作業方法
受注者は、樹種、樹勢、樹形及び周辺状況を確認し、枯枝、折損枝、病害枝、交差枝、支障枝等を必要な範囲で剪定する。樹冠を著しく縮小する強剪定、ぶつ切り及び樹形を損なう画一的な剪定は、発注者の承認なく行わない。

第4条 安全管理
受注者は、作業区域を明確に区画し、枝の落下範囲、高所作業車の旋回範囲その他危険区域への第三者の立入りを防止する。必要に応じて監視員又は交通誘導員を配置する。

第5条 異常時の対応
倒木又は落枝のおそれがある異常を発見した場合は、直ちに立入禁止等の応急措置を行い、発注者へ報告する。

第6条 発生材
剪定枝、葉、木くず等は速やかに回収し、関係法令及び発注者の指示に従って搬出・処理する。

第7条 報告
受注者は、対象樹木番号、作業内容、作業日、剪定前後写真、異常事項及び発生材処理状況を記載した完了報告書を提出する。

関連する主な法令

法令確認の注意:作業場所、樹木の指定、道路使用、高所作業車、チェーンソー、廃棄物の処理方法等によって適用される法令・手続が異なります。自治体の条例、契約約款、安全管理基準も確認します。

都市公園法

都市公園内の樹木は、公園施設や公園機能の一部として管理されます。公園管理者は、利用者の安全、景観、施設との関係を考慮して適切に維持管理します。

地方自治法

地方公共団体が剪定業務を委託する場合の契約、予算執行、履行確認等に関係します。自治体の契約規則、財務規則、標準契約約款も確認します。

国家賠償法

公園・道路等の設置又は管理に瑕疵があり、倒木・落枝等により損害が生じた場合は、国家賠償法第2条が問題となる可能性があります。点検、剪定判断、応急措置、記録が重要です。

労働安全衛生法

高所作業、チェーンソー、墜落、飛来落下、機械、振動、騒音等の労働災害防止に関係します。事業者は危険防止措置、教育、保護具、機械点検等を行います。

労働安全衛生規則

伐木等作業、高所作業車、墜落防止、立入禁止、保護帽等に関する具体的な安全措置が定められています。作業内容に応じ、必要な資格・特別教育を確認します。

道路交通法

道路上で作業を行い、交通の妨害となるおそれがある場合は、道路使用許可が必要となることがあります。所轄警察署へ事前に確認します。

道路法

道路区域内での作業、道路占用、道路管理者との協議等に関係します。街路樹剪定や道路側からの高所作業車使用では、道路管理者の指示を確認します。

廃棄物処理法

剪定枝、木くず等を廃棄物として処理する場合の保管、収集運搬、処分、委託等に関係します。一般廃棄物・産業廃棄物の区分は、発生状況や自治体の取扱いを確認します。

鳥獣保護管理法

野生鳥類、卵、巣等の取扱いに関係する場合があります。営巣を確認した場合は、無断で捕獲・採取・撤去せず、担当部署へ確認します。

種の保存法

希少な野生動植物が確認された場合は、捕獲、採取、損傷等の規制が関係することがあります。

文化財保護法

天然記念物、史跡、名勝等に指定された樹木・区域では、剪定に許可・届出等が必要となる場合があります。

森林法

森林区域や保安林等での伐採・剪定に関係する場合があります。都市公園内でも区域指定の有無を確認します。

電気事業法

電線・電気設備付近の作業では、感電・停電防止のため、電気設備管理者との調整が必要です。

国の安全資料

チェーンソーによる伐木等作業の安全に関するガイドライン

厚生労働省は、チェーンソーを用いる伐木等作業について、保護具、作業計画、立入禁止、伐倒方法、かかり木処理等の安全対策を示しています。剪定でチェーンソーを使用する場合も、該当する作業内容を確認します。

関連法令・資料の確認先

仕様書作成チェックリスト

  • 対象樹木と管理番号を明示したか
  • 剪定目的と剪定区分を定めたか
  • 施工時期を樹種ごとに確認したか
  • 強剪定・ぶつ切り等の禁止事項を書いたか
  • 切断位置・切口・樹皮裂け防止を定めたか
  • 立入禁止範囲と誘導員を定めたか
  • 高所作業・チェーンソーの資格と安全措置を確認したか
  • 道路・架空線・遊具・建物への対応を定めたか
  • 発生材の搬出・処分方法を定めたか
  • 作業前後写真、報告、台帳更新、検査方法を定めたか

まとめ

剪定業務の仕様書では、対象本数や作業回数だけでなく、なぜ剪定するのか、どの枝をどの程度切るのか、どのような仕上がりを求めるのかを明確にします。

強剪定やぶつ切りを避け、樹木の健全性と樹形を維持すること、安全な切断方法を採用すること、枝の落下範囲へ第三者を立ち入らせないことが重要です。道路、架空線、遊具、建物に近接する樹木は、個別の施工条件を設定します。

関連法令として、都市公園法、国家賠償法、労働安全衛生法・労働安全衛生規則、道路交通法、道路法、廃棄物処理法、鳥獣保護管理法等があります。作業前後の写真、異常報告、樹木台帳更新まで仕様書へ含めることで、履行確認と将来の安全管理に活用できます。