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NTTを例にした株式ページの用語解説メモ





NTT(9432)を例にした株式投資の基本用語|PER・PBR・ROE・配当利回り・板情報の見方


NTT(9432)を例にした株式投資の基本用語|PER・PBR・ROE・配当利回り・板情報の見方

株式投資を始めると、証券会社の銘柄ページには多くの数字や用語が表示されます。

たとえばNTT(9432)のページを見ると、現在値、出来高、板情報、売買単位、PER、ROE、ROA、信用残、指値、成行など、初心者には少し分かりにくい項目が並んでいます。

この記事では、NTT(9432)を例にしながら、株式投資でよく見る用語を一つずつ説明します。

NTTは株式分割後、1株あたりの価格が比較的低く、100株単位でも少額から購入を検討しやすい銘柄です。そのため、株式投資の基本を確認する例として使いやすい銘柄です。

注意:
この記事は、株式投資の基本用語を理解するための備忘録です。NTT株の購入を推奨するものではありません。実際に投資する場合は、最新の株価、業績、財務、配当、チャート、リスクを確認したうえで判断してください。

現物株とは?

GMOクリック証券の株式取引では、「現物」と「信用」を選ぶ画面があります。

このうち、一般的に「現物株」と呼ばれるのは、自分の資金で株を買う取引です。

たとえばNTT(9432)を現物で100株買った場合、その100株は自分の保有株になります。株価が上がれば値上がり益を狙えますし、配当が実施されれば配当金を受け取ることもできます。

項目 現物株 信用取引
資金 自分の資金で買う 証券会社から資金や株を借りて取引する
レバレッジ なし あり
追証 なし 発生する場合がある
配当金 受け取れる 配当調整金という形になる
株主優待 条件を満たせば受け取れる 基本的には現物保有が必要
保有期限 基本的になし 制度信用では期限がある
金利・貸株料 基本的になし 発生する

現物株のメリット

  • 自分の資金の範囲内で投資できる
  • レバレッジがないため、損失が投資額を超えにくい
  • 配当金を受け取れる
  • 株主優待がある銘柄では、条件を満たせば優待を受け取れる
  • 長期保有しやすい

現物株の注意点

  • 株価が下がれば含み損になる
  • 元本保証ではない
  • 売却しない限り、値上がり益は確定しない
  • 配当金は業績によって減配・無配になることがある
  • 銘柄によっては売買が少なく、売りたい価格で売れない場合がある

NTTを現物株として買う場合の例

NTTの株価が146.1円、売買単位が100株の場合、現物で100株買うための概算金額は次のようになります。

146.1円 × 100株 = 14,610円

この場合、約14,610円でNTT株を100株保有することになります。実際には手数料や税金、証券会社のルールも確認する必要があります。

初心者はまず現物株から確認するのが基本です。
信用取引はレバレッジを使える一方で、金利、貸株料、追証、返済期限などのリスクがあります。株式投資に慣れていない段階では、まず現物株の仕組みを理解する方が安全です。

NTT(9432)とは

NTTは、日本を代表する通信会社の一つです。正式な会社名は日本電信電話株式会社で、証券コードは9432です。

通信インフラ、固定通信、モバイル通信、データセンター、法人向けサービスなど、幅広い事業を持っています。

株式投資の例としてNTTを使いやすい理由は、次のような点にあります。

  • 知名度が高く、事業内容をイメージしやすい
  • 東証プライム上場の大型株である
  • 売買が比較的活発で、板情報も見やすい
  • 株式分割後は1株あたりの価格が低く、100株単位でも購入金額を計算しやすい
  • PER、ROE、配当利回りなどの基本指標を学ぶ例として使いやすい

NTTの株価を見るときの基本

銘柄ページで最初に確認するのは、現在値、前日比、始値、高値、安値、出来高などです。

用語 意味 NTTで見るときのポイント
現在値 直近で取引が成立した株価です。 たとえば146.1円なら、直近では1株146.1円で取引されたという意味です。
前日比 前日の終値と比べた上昇・下落幅です。 株価が前日より強いか弱いかを確認できます。
始値 その日の最初に成立した株価です。 朝の寄り付きでどの価格から始まったかが分かります。
高値 その日の最も高い株価です。 短期的な上値の目安になります。
安値 その日の最も安い株価です。 短期的な下値の目安になります。
出来高 その日に売買された株数です。 売買が活発かどうかを見る材料になります。
売買代金 その日に売買された金額の合計です。 市場でどれだけ資金が動いているかを確認できます。

現在値だけを見るのではなく、前日比、高値、安値、出来高も合わせて見ると、その日の値動きがつかみやすくなります。

売買単位と最低購入金額

日本株は、多くの銘柄が100株単位で売買されます。NTTも通常は100株単位で売買します。

例:
NTTの株価が146.1円の場合、100株買うための概算金額は次のようになります。

146.1円 × 100株 = 14,610円

このように、株価が100円台の銘柄は、100株単位でも比較的少額から購入できます。

ただし、「1株あたりの価格が安い」ことと「投資対象として割安である」ことは別です。株価が低くても、業績が悪化していればリスクは高くなります。

指値・成行・注文画面の見方

株を買うときは、注文画面で数量、価格、注文方法などを指定します。

用語 意味 NTTでの例
取引数量 何株買うか、または売るかです。 100株、200株、300株のように入力します。
指値 自分で買いたい価格、売りたい価格を指定する注文です。 145円で買いたいなら、指値145円と入力します。
成行 価格を指定せず、現在の市場価格で成立を優先する注文です。 すぐに買いやすい反面、想定より高い価格で約定することがあります。
有効期限 注文をいつまで有効にするかです。 当日、週末、指定日などを選べます。
現物 自分の資金で株を買う取引です。 レバレッジがなく、追証もありません。
特定口座 証券会社が年間取引報告書を作ってくれる口座です。 源泉徴収ありなら税務処理が楽です。

指値注文の例

NTTの現在値が146.1円で、「145円以下になったら買いたい」と考える場合は、指値145円で買い注文を出します。

この場合、145円以下で売ってくれる人が現れれば約定します。一方、株価が145円まで下がらなければ、注文は成立しません。

成行注文の注意点

成行注文は約定しやすい注文方法です。ただし、価格を指定しないため、急な値動きがある場面では想定より高い価格で買ってしまうことがあります。

特に初心者の場合は、まず指値注文を使った方が、いくらで買うのかを把握しやすいです。

注文前に確認すること:
銘柄コード、買い・売り、数量、指値価格、成行の有無、有効期限、口座区分を確認します。入力ミスで大きな金額の注文にならないように注意が必要です。

板情報の見方

板情報は、どの価格にどれだけの買い注文・売り注文が並んでいるかを見る画面です。

用語 意味 見方
売数量 その価格で売りたい人の株数です。 売数量が多い価格は、短期的に上値が重くなることがあります。
買数量 その価格で買いたい人の株数です。 買数量が多い価格は、短期的に下値の支えになることがあります。
気配値 買い注文・売り注文が出ている価格です。 現在値の上下に買い気配・売り気配が並びます。
OVER 表示範囲より上にある売り注文の合計です。 上値にどれだけ売り注文があるかを見る参考になります。
UNDER 表示範囲より下にある買い注文の合計です。 下値にどれだけ買い注文があるかを見る参考になります。

板情報だけで長期的な投資判断はできませんが、短期的にどの価格帯で売買が多いかを確認するのに役立ちます。

PERとは

PERは、株価収益率のことです。会社の利益に対して、株価が何倍まで買われているかを表します。

計算式は次の通りです。

PER = 株価 ÷ 1株利益(EPS)

PER 目安
10倍以下 割安に見えることが多いです。ただし業績悪化が原因の場合もあります。
10〜15倍 割安から適正圏として見られやすいです。
15〜20倍 普通からやや高めです。
20倍以上 成長期待が織り込まれている可能性があります。

NTTの予想連結PERが12.1倍であれば、一般的な目安では割高感は強くありません。

ただし、PERは業種によって平均が異なります。通信株として見たときに高いのか低いのか、過去のNTT自身のPERと比べてどうかも確認する必要があります。

PBRとは

PBRは、株価純資産倍率のことです。会社の純資産に対して、株価が何倍まで買われているかを表します。

計算式は次の通りです。

PBR = 株価 ÷ 1株純資産(BPS)

PBR 目安
1倍以下 資産面では割安に見られやすいです。
1〜2倍 普通から適正圏として見られやすいです。
3倍以上 成長期待が強く織り込まれている可能性があります。

PBRが低いほど資産面では割安に見えますが、成長性が低い、利益率が低い、将来性に不安があるなどの理由で低くなっている場合もあります。

NTTを見る場合も、PBRだけで判断せず、PER、ROE、配当利回り、事業内容と合わせて確認します。

ROEとは

ROEは、自己資本利益率のことです。株主資本を使ってどれだけ効率よく利益を出しているかを表します。

計算式は次の通りです。

ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

ROE 目安
5%以下 稼ぐ力はやや弱めに見えます。
8%以上 良い水準と見られやすいです。
10%以上 かなり良い水準です。
15%以上 非常に優秀です。ただし一時的要因の確認も必要です。

NTTの連結ROEが10.4%であれば、稼ぐ力は十分あると考えやすい水準です。

ただし、ROEは借入が多い会社ほど高く見える場合があります。ROEだけでなく、自己資本比率や有利子負債も合わせて見ると、より安全性を確認できます。

ROAとは

ROAは、総資産利益率のことです。会社が持っている総資産を使って、どれだけ利益を出しているかを表します。

計算式は次の通りです。

ROA = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100

NTTの連結ROAが2.7%の場合、数字だけ見ると高くはありません。

ただし、通信会社は基地局、回線、設備、データセンターなど、多額の資産を必要とする事業です。そのため、ROAは業種によって見方が変わります。

ROAは、同じ業種の会社同士で比較すると分かりやすくなります。

配当利回りとは

配当利回りは、株価に対して年間配当がどれくらいあるかを表します。

計算式は次の通りです。

配当利回り = 1株あたり年間配当 ÷ 株価 × 100

例:
株価が150円、年間配当が5円の場合、配当利回りは次のようになります。

5円 ÷ 150円 × 100 = 約3.33%

配当利回りが高い銘柄は魅力的に見えますが、業績悪化で株価が下がっているために利回りが高く見えている場合もあります。

配当利回りを見るときは、配当が安定しているか、減配リスクがないか、利益に対して無理な配当になっていないかも確認します。

信用残・貸借倍率とは

信用残は、信用取引でどれだけ買われているか、または売られているかを見る情報です。

用語 意味 見方
信用買残 信用取引で買われている株数です。 多すぎると将来の売り圧力になることがあります。
信用売残 信用取引で売られている株数です。 多い場合、将来の買い戻し要因になることがあります。
信用倍率 信用買残 ÷ 信用売残です。 倍率が高いと買い方が多い状態です。
貸借倍率 融資残高 ÷ 貸株残高です。 1倍より高いと買い方が多く、1倍未満だと売り方が多い状態です。

信用買残が多い銘柄は、株価が上がったときに利益確定売りが出やすく、上値が重くなることがあります。

一方で、信用売残が多い銘柄は、株価が上がったときに売り方の買い戻しが入り、上昇が加速することがあります。

チャートで安いか高いかを見る方法

株価が安いか高いかを見るときは、まず長期チャートを確認します。

短期チャートだけを見ると、少し下がっただけで安く見えることがあります。しかし、10年チャートで見ると、まだ高値圏にいる場合もあります。

見るポイント

  • 過去10年の高値はいくらか
  • 過去10年の安値はいくらか
  • 現在株価はその中でどの位置にあるか
  • 過去に反発した価格帯はどこか
  • 長期の上昇トレンドか、下落トレンドか

NTTを見る場合も、現在値だけで判断せず、長期チャート上でどの水準にいるかを確認することが大切です。

移動平均線とは

移動平均線は、一定期間の株価の平均を線で表示したものです。

移動平均線 意味
25日移動平均線 短期の流れを見る線です。
75日移動平均線 中期の流れを見る線です。
200日移動平均線 長期の流れを見る線です。

株価が移動平均線より上にある場合は、比較的強い動きと見られます。

株価が移動平均線より下にある場合は、弱い動きと見られます。

ただし、移動平均線だけで売買を決めるのではなく、業績、PER、PBR、ROE、チャートの形と合わせて判断します。

RSIとは

RSIは、買われすぎ・売られすぎを見るためのテクニカル指標です。

RSI 目安
70%以上 買われすぎと見られることがあります。
50%前後 中立付近です。
30%以下 売られすぎと見られることがあります。

RSIが30%以下だから必ず買いというわけではありません。強い下落トレンドでは、RSIが低いまま株価がさらに下がることもあります。

NTTのような大型株を見る場合でも、RSIは短期的な過熱感を確認する補助材料として使います。

MACDとは

MACDは、株価のトレンド転換を確認するためのテクニカル指標です。

MACDでは、主にMACD線とシグナル線を見ます。

見方 意味
MACD線がシグナル線を上抜ける 買いサインとして見られることがあります。
MACD線がシグナル線を下抜ける 売りサインとして見られることがあります。
ゼロラインより上 上昇基調が強いと見られることがあります。
ゼロラインより下 下落基調が強いと見られることがあります。

MACDも単独で使うより、長期チャート、移動平均線、PER、業績と組み合わせて使う方が安全です。

監視リストの作り方

株式投資では、買う前に監視リストを作っておくと判断しやすくなります。

特に値上がり益を狙う場合は、「今すぐ買う」よりも、「この価格まで下がったら買う」という候補価格を決めておくと、感情に左右されにくくなります。

項目 記入例 見る理由
銘柄名 NTT 何を監視しているか分かるようにします。
銘柄コード 9432 注文時の銘柄間違いを防ぎます。
現在株価 146.1円 今の価格を確認します。
PER 12.1倍 利益に対して割高か割安かを見ます。
PBR 要確認 資産に対して割高か割安かを見ます。
ROE 10.4% 稼ぐ力を確認します。
ROA 2.7% 総資産に対する利益率を確認します。
配当利回り 要確認 配当面の魅力を確認します。
買いたい価格 例:140円以下 事前に買う条件を決めておきます。
メモ 通信大手。長期チャートで安値圏か確認。 投資理由や注意点を書いておきます。

監視リストは、NTTだけでなく、気になる銘柄を複数登録して比較するのに向いています。

まとめ

NTT(9432)は、株式投資の基本用語を学ぶ例として使いやすい銘柄です。

現在値や売買単位を見ることで、最低購入金額を計算できます。PER、PBR、ROE、ROAを見ることで、株価が利益や資産に対してどの程度評価されているか、会社が効率よく稼げているかを確認できます。

ただし、1株あたりの価格が低いからといって、必ず割安とは限りません。

株価が安いか高いかを見るには、長期チャート、PER、PBR、ROE、配当利回り、信用残、移動平均線などを組み合わせて確認することが大切です。

株式投資では、すぐに買うよりも、監視リストを作り、「この価格なら買いたい」という水準をあらかじめ決めておくと判断しやすくなります。