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生物多様性調査の考察例|種数・優占度・多様度指数・誤差原因

生物多様性調査は、一定の地域や環境に生息する生物の種類、個体数、分布、環境との関係を記録し、生物群集の特徴を評価する調査です。森林、草地、公園、河川、池、海岸など、異なる環境を比較することで、植生、土地利用、人為的な管理、水分、光、温度などが生物相へ与える影響を考察できます。

生物多様性には、種の数を表す種多様性だけでなく、遺伝的多様性、生態系の多様性も含まれます。学校や大学の野外実習では、植物、昆虫、鳥類、土壌動物などを対象として、種数、個体数、出現頻度、優占度、多様度指数を求める方法がよく用いられます。

調査結果は、調査面積、時間、天候、季節、観察者の経験、調査方法などによって大きく変化します。そのため、地点間を比較するときは、調査条件と努力量をできるだけ統一することが重要です。

また、確認できなかった生物がその場所に存在しないとは限りません。夜行性の生物、季節的に出現する生物、地中や樹冠に生息する生物などは、短時間の調査では見落とされる可能性があります。

本記事では、学校や大学で行う安全な野外生物調査を想定し、導入、注意書き、結果項目、参考実験値、計算、誤差原因、結果文、考察例の順にまとめます。

注意:

この記事は、生物学・生態学実験レポートを作成するための学習用参考資料です。掲載している種名、個体数、多様度指数などは説明用の参考例であり、特定の場所の実測値ではありません。

調査は、学校、施設、土地管理者の許可を得た安全な場所で行ってください。立入禁止区域、急斜面、増水した河川、崩落のおそれがある場所などへ入らないでください。

野生生物をむやみに捕獲、採取、移動、持ち帰りしないでください。希少種、天然記念物、外来生物などには法令上の規制がある場合があります。

生物の同定が難しい場合は、無理に種名を決定せず、属、科、または「イネ科植物」「甲虫類」などの分類群で記録してください。

ハチ、毒虫、ヘビ、ウルシ類、毒キノコなどに注意し、長袖、長ズボン、手袋、帽子などを使用してください。

捕獲を伴う調査では、担当教員や管理者が指定した方法と器具のみを使用し、観察後は原則として採集地点へ速やかに戻してください。ただし、外来種の扱いは施設の指示に従ってください。

希少生物の正確な位置情報は、乱獲や攪乱を防ぐため、公開範囲に配慮してください。

生物多様性調査の基本

種数

種数は、調査範囲で確認された生物の種類数です。種数が多いほど多様性が高い傾向がありますが、個体数の偏りは反映しません。

個体数

個体数は、それぞれの種について確認された個体の数です。群体生物や植物では、株、茎、群落など、何を1個体として数えるかをあらかじめ決めます。

相対優占度

相対優占度は、総個体数に占める各種の個体数割合です。特定の種に個体数が集中しているかを確認できます。

出現頻度

出現頻度は、複数の方形区や調査区のうち、その種が確認された区画の割合です。個体数が少なくても広く分布する種と、一部に集中する種を区別できます。

多様度指数

多様度指数は、種数と個体数の均等さを1つの数値で表す指標です。代表的なものにShannon指数とSimpson指数があります。

調査方法

植物では方形区法、昆虫では見つけ取り法やスウィーピング法、鳥類では定点観察法やラインセンサス法などが用いられます。比較調査では、面積、時間、人数、移動距離などを統一します。

結果に記録する主な項目

  • 調査日
  • 調査時刻
  • 調査地点
  • 天候
  • 気温
  • 風の強さ
  • 直前の降雨
  • 調査環境
  • 植生
  • 土地利用
  • 日照条件
  • 地表面の状態
  • 調査方法
  • 調査面積
  • 方形区数
  • 調査時間
  • 調査人数
  • 移動距離
  • 分類群名
  • 種名または推定種名
  • 個体数
  • 被度
  • 出現区画数
  • 出現頻度
  • 相対優占度
  • 確認種数
  • 総個体数
  • 優占種
  • 希少種の有無
  • 外来種の有無
  • Shannon指数
  • Simpson指数
  • 均等度
  • 地点間の共通種数
  • 類似度
  • 反復調査結果

参考実験値

調査地点の概要

地点 環境 特徴
地点A 落葉樹林 樹木と落葉層が多く、日陰
地点B 公園の草地 定期的な草刈りがあり、日当たり良好
地点C 池の周辺 湿地植物があり、水辺と草地が接する

植物調査の参考値

植物種 地点A 地点B 地点C
コナラ 12 0 2
アラカシ 8 0 1
ススキ 2 18 9
シロツメクサ 0 26 5
オオバコ 0 21 4
ヨシ 0 0 22
セリ類 0 1 13
シダ類 15 0 3
その他在来植物 24 16 20
外来植物 3 22 8
合計個体数 64 104 87
確認種数 12 9 15

昆虫調査の参考値

分類群 地点A 地点B 地点C
チョウ類 5 14 11
ハチ類 7 18 9
甲虫類 16 9 13
バッタ類 2 21 8
トンボ類 1 2 17
カメムシ類 6 11 7
ハエ類 8 13 15
その他 9 12 14
総個体数 54 100 94
確認分類群数 14 12 17

地点別の多様性指標

指標 地点A 地点B 地点C
植物種数 12 9 15
植物総個体数 64 104 87
Shannon指数 H’ 2.21 1.84 2.48
Simpson多様度 1−D 0.86 0.78 0.90
均等度 J’ 0.89 0.84 0.92
外来植物割合 4.7% 21.2% 9.2%

方形区ごとの出現例

区画1 区画2 区画3 区画4 区画5
ススキ ×
シロツメクサ ×
オオバコ × ×
外来植物X

季節別確認種数の参考値

季節 植物 昆虫 鳥類 合計
18 15 9 42
22 31 7 60
19 24 11 54
11 5 14 30

地点間の共通種数

比較 地点1の種数 地点2の種数 共通種数
地点Aと地点B 12 9 4
地点Aと地点C 12 15 7
地点Bと地点C 9 15 6

計算方法

種密度

5つの方形区を調査し、各区画が1 m²、合計40個体が確認された場合は、次のようになります。

調査面積 = 1 m² × 5 = 5 m²

個体密度 = 総個体数 ÷ 調査面積

= 40 ÷ 5

= 8個体/m²

相対優占度

地点Bでシロツメクサ26個体、総個体数104個体の場合は、次のようになります。

相対優占度(%) = その種の個体数 ÷ 総個体数 × 100

= 26 ÷ 104 × 100

= 25.0%

出現頻度

ススキが5区画中4区画で確認された場合は、次のようになります。

出現頻度(%) = 出現区画数 ÷ 総区画数 × 100

= 4 ÷ 5 × 100

= 80%

外来種割合

地点Bで外来植物が22個体、植物総個体数が104個体の場合は、次のようになります。

外来種割合(%) = 外来種個体数 ÷ 総個体数 × 100

= 22 ÷ 104 × 100

≈ 21.2%

Shannon指数

H’ = −Σpi ln pi

piは各種の個体数を総個体数で割った割合です。種数が多く、各種の個体数が均等であるほど、一般にH’は大きくなります。

Shannon指数の計算例

4種の個体数が40、30、20、10で、総個体数が100の場合、割合は0.40、0.30、0.20、0.10です。

H’ = −{0.40 ln 0.40 + 0.30 ln 0.30 + 0.20 ln 0.20 + 0.10 ln 0.10}

≈ 1.28

Simpson多様度指数

D = Σpi2

Simpson多様度 = 1 − D

1−Dは、値が1に近いほど個体数が複数種へ分散していることを示します。

Simpson指数の計算例

D = 0.40² + 0.30² + 0.20² + 0.10²

= 0.30

1 − D = 0.70

均等度

J’ = H’ ÷ ln S

Sは確認種数です。4種、H’ = 1.28の場合は、次のようになります。

J’ = 1.28 ÷ ln 4

≈ 0.92

Jaccard類似度

地点Aで12種、地点Bで9種、共通種が4種の場合は、次のようになります。

Jaccard類似度 = 共通種数 ÷(Aの種数 + Bの種数 − 共通種数)

= 4 ÷ (12 + 9 − 4)

= 4 ÷ 17

≈ 0.24

Sørensen類似度

Sørensen類似度 = 2 × 共通種数 ÷(Aの種数 + Bの種数)

= 2 × 4 ÷ (12 + 9)

≈ 0.38

単位調査時間あたりの確認数

30分間で18種を確認した場合は、次のようになります。

確認速度 = 確認種数 ÷ 調査時間

= 18 ÷ 0.5時間

= 36種/時間

平均値と標準偏差

同じ地点を3回調査し、確認種数が14、16、15種だった場合は、次のようになります。

平均 = (14 + 16 + 15) ÷ 3 = 15種

s = √{Σ(xi − x̄)2 ÷ (n − 1)}

= 1.0種

主な誤差原因

誤差原因 結果への影響 改善方法
調査面積の違い 広い地点ほど種数が多くなりやすい 同じ面積で比較する
調査時間の違い 長時間ほど確認種が増える 調査時間を統一する
調査人数の違い 人数が多いほど発見数が増える 人数または努力量を統一する
調査経路の違い 含まれる環境が変わる 同じ経路を使用する
方形区の選び方 目立つ場所だけを選ぶ偏りが生じる 無作為または一定間隔で設定する
季節の違い 出現種や活動量が変わる 同じ季節または複数季節で比較する
調査時刻の違い 鳥類や昆虫の活動が変わる 時間帯を統一する
天候の違い 昆虫や鳥類の活動が低下する 天候を記録し条件をそろえる
風の影響 昆虫や鳴き声を確認しにくい 強風時を避ける
降雨直後 活動や分布が一時的に変化する 降雨状況を記録する
観察者の経験差 同定率や発見率が変わる 図鑑と共通の判定基準を使う
似た種の誤同定 種数を過大または過小評価する 不確実なものは上位分類群で記録する
鳴き声だけでの誤認 鳥類や昆虫を誤同定する 姿、声、環境を組み合わせる
同一個体の重複計数 個体数を過大評価する 移動方向や位置を記録する
群体生物の計数基準 個体数の定義が統一されない 株、群落、茎などの単位を明記する
植物の地下部を確認しない 別株を同一個体と判断する 必要に応じて被度で評価する
小型種の見落とし 種数を過小評価する 地表、落葉下、植物上を丁寧に見る
夜行性種の見落とし 昼間調査で確認できない 安全管理下で時刻別調査を行う
一時的な通過個体 生息種として過大評価する 行動と生息環境を記録する
捕獲器具の性能差 採集される分類群が偏る 同じ器具と回数を用いる
スウィーピング回数の違い 昆虫の採集数が変わる 回数と振り方を統一する
植生高の違い 同じ方法でも採集効率が変わる 環境条件を記録する
被度判定の個人差 植物量の評価がずれる 判定区分と写真を用いる
希少種の偶然発見 短時間調査の比較へ大きく影響する 反復調査で確認する
外来種の同定不足 在来種と混同する 地域の外来種資料を確認する
調査区外の個体を含める 密度や頻度を過大評価する 境界の計数規則を決める
分類階級の混在 種と科を同列に数える 分析単位を統一する
未同定種を除外する 多様性を過小評価する 不明種Aなどとして区別する
標本採取による攪乱 生物や生息環境へ影響する 写真記録を優先する
反復回数不足 偶然の差を環境差と誤解する 複数区画・複数回調査する
多様度指数だけで評価 環境の質や希少種を見落とす 種構成や外来種も確認する
種数と個体数の混同 多様性を誤解する 両方を分けて示す

結果文の例

落葉樹林の地点A、公園草地の地点B、池周辺の地点Cについて、同一面積および同一調査時間で植物と昆虫を調査した。

植物の確認種数は地点Aで12種、地点Bで9種、地点Cで15種であった。植物総個体数は地点Aで64個体、地点Bで104個体、地点Cで87個体であった。

植物のShannon指数は地点Aで2.21、地点Bで1.84、地点Cで2.48であった。Simpson多様度指数は地点Aで0.86、地点Bで0.78、地点Cで0.90であった。

地点Bではシロツメクサが26個体で最も多く、相対優占度は25.0%であった。また、外来植物の割合は21.2%で、3地点中最も高かった。

昆虫の確認分類群数は地点Aで14、地点Bで12、地点Cで17であり、地点Cで最も多かった。

地点Aと地点Bの植物の共通種数は4種で、Jaccard類似度は約0.24であった。

以上より、地点Cは植物と昆虫の確認種数および多様度指数が高く、地点Bは個体数が多い一方で特定種と外来植物の割合が高かった。

考察例

本調査では、落葉樹林、公園草地、池周辺という環境の異なる3地点について、植物と昆虫の種数、個体数、優占度、多様度指数を比較した。

植物の確認種数は地点Cで15種と最も多く、Shannon指数は2.48、Simpson多様度指数は0.90、均等度は0.92であった。

地点Cは池、水辺の湿地、草地が接する環境であり、乾燥した場所を好む種と湿潤環境を好む種の両方が生息できたと考えられる。

このように、異なる環境が隣接する移行帯では、多様な生息条件が形成され、複数の生物群が確認される場合がある。

地点Cでは昆虫の確認分類群数も17で最も多く、特にトンボ類が17個体と多かった。

池はトンボ類の幼虫が生育する水域を提供し、周辺の草地や植物は成虫の休息、採餌、羽化の場所となる。

そのため、水域と陸域が連続して存在することが、昆虫類の多様性を高めた可能性がある。

地点Aの植物種数は12種で地点Cより少なかったが、Shannon指数は2.21、均等度は0.89と比較的高かった。

地点Aではコナラ、アラカシ、シダ類など森林環境に適応した種が確認された。樹冠によって日照が制限されるため、強い光を必要とする草地性植物は少なかったと考えられる。

一方、落葉層、樹皮、倒木、土壌など、垂直方向にも多様な微小環境が存在するため、甲虫類などの昆虫が比較的多く確認された可能性がある。

地点Bでは植物総個体数が104個体で最も多かったが、確認種数は9種、Shannon指数は1.84で最も低かった。

この結果は、個体数が多いことと生物多様性が高いことが同じではないことを示している。

地点Bでは、シロツメクサ、オオバコ、ススキ、外来植物など一部の種が多く、群集の個体数が特定種へ偏っていた。

公園草地では、草刈り、踏圧、清掃などの管理が繰り返される。こうした攪乱に耐えられる種が優占し、樹林や湿地に依存する種が少なくなった可能性がある。

地点Bの外来植物割合は21.2%で、地点Aの4.7%、地点Cの9.2%より高かった。

人や車両の移動、造成、芝生管理などが頻繁な場所では、種子が持ち込まれやすく、攪乱環境へ適応した外来植物が定着しやすいと考えられる。

ただし、外来種が確認されたことだけで、その地点の環境が直ちに悪いと判断することはできない。

外来種の影響は、在来種との競争、群落の占有、生態系機能への影響などを継続的に調査して評価する必要がある。

地点Aと地点BのJaccard類似度は約0.24で、共通する植物種が少なかった。

これは、地点Aが日陰の森林環境、地点Bが日当たりのよい草地環境であり、光、水分、管理、人為的攪乱などの条件が大きく異なっていたためと考えられる。

地点Aと地点Cでは共通種が7種あり、地点Aと地点Bより類似性が高かった。

地点Cの一部には樹木や日陰があり、森林周辺に生育する種も含まれていたためと考えられる。

しかし、類似度指数は種の有無だけを用いる場合、個体数の差を反映しない。同じ種が確認されても、一方の地点で1個体、他方で多数存在する場合がある。

群集構造を詳しく比較するには、個体数を利用するBray-Curtis非類似度などを用いる方法もある。

季節別調査では、夏に確認種数が60種で最も多かった。特に昆虫は31種と多く、水温と気温の上昇、植物の成長、開花、餌資源の増加によって活動が活発になったと考えられる。

冬は昆虫の確認種数が5種まで減少した一方、鳥類は14種と最も多かった。

冬季には渡来する鳥類が加わることや、落葉によって樹上の鳥を観察しやすくなることが影響した可能性がある。

したがって、1季節のみの調査では、その地域の生物多様性を十分に把握できない。

今回の多様度指数では、地点Cが最も高く、地点Bが最も低かった。しかし、多様度指数が高い地点が必ずしも保全上最も重要とは限らない。

種数が少なくても希少種や特定環境に依存する種が存在する場所は、保全価値が高い場合がある。

また、外来種が多数含まれることで見かけ上の種数が増える場合もあるため、在来種、外来種、希少種、指標種の構成を個別に確認する必要がある。

本調査では、調査面積、時間、人数を統一したが、生物の発見率は天候、時刻、観察者の経験によって変化する。

昆虫は気温や風の影響を受けやすく、鳥類は鳴き声の識別能力によって確認種数が変わる。植物も、花や果実がない時期には同定が難しい。

そのため、同じ地点を複数回調査し、異なる季節や時間帯の結果を統合することが重要である。

また、未同定の生物を結果から除外すると多様性を過小評価するため、「不明種A」「甲虫類A」などとして区別し、後から写真や図鑑で確認する方法が有効である。

以上より、地点Cでは水辺と陸域が接する環境の複雑さによって、植物と昆虫の多様性が高くなったと考えられた。

地点Aでは森林特有の生物相が形成され、地点Bでは人為的管理と攪乱に耐える一部の種が優占していた。

生物多様性を評価する際は、種数だけでなく、個体数の均等性、種構成、外来種、希少種、生息環境、季節変化を総合して考察する必要がある。

種数は多いが多様度指数が低かった場合の考察例

確認種数が多いにもかかわらず多様度指数が低かった原因として、特定の1種または少数種へ個体数が集中していたことが考えられる。種数だけでなく、相対優占度と均等度を確認する必要がある。

個体数は多いが種数が少なかった場合の考察例

総個体数が多くても種数が少なかった場合、その環境へ適応した一部の種が優占していた可能性がある。草刈り、踏圧、乾燥、富栄養化などの攪乱が、群集の単純化に関係している場合がある。

外来種が多かった場合の考察例

外来種が多かった原因として、人や車両による種子の持ち込み、造成、裸地化、頻繁な管理などが考えられる。外来種の個体数と分布範囲を継続調査し、在来種への影響を評価する必要がある。

地点間の共通種が少なかった場合の考察例

共通種が少なかったことは、光、水分、植生構造、土地利用、管理方法などの環境条件が異なり、それぞれに異なる生物群集が形成されていたためと考えられる。

調査回によって種数が大きく変わった場合の考察例

調査回による種数の差は、季節、天候、時刻、生物の移動、観察者の発見率などによって生じた可能性がある。単一回の結果で判断せず、複数回の平均値と出現頻度を用いて評価する必要がある。

希少種が確認された場合の考察例

希少種が確認された場合、その種が利用する餌、繁殖場所、植生、水分環境などが調査地点に残されている可能性がある。位置情報の公開には配慮し、継続調査によって定着状況と生息環境を確認する必要がある。

まとめ

生物多様性調査では、種数、個体数、出現頻度、優占度、多様度指数を用いて生物群集の特徴を評価します。

種数が多いことと、個体数が多いことは同じ意味ではありません。

Shannon指数やSimpson指数を用いることで、種数と個体数の偏りを合わせて比較できます。

生物多様性は、植生、水分、光、土地利用、人為的管理、季節などの影響を受けます。

正確な比較には、調査面積、時間、人数、方法を統一し、複数地点・複数季節で反復調査することが重要です。

多様度指数だけで結論を出さず、在来種、外来種、希少種、生息環境を総合して考察する必要があります。