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ギア比・ケイデンス・タイヤ外周から自転車の速度を計算する方法

自転車の速度は、ギア比・ケイデンス・タイヤ外周が分かれば理論上の値を計算できます。今回は式を分解し、実際に数字を代入して比較します。

筆者は自転車の専門家や競技経験者ではなく、自転車を楽しみながら勉強している初心者です。初心者として気になった疑問を、公開情報、物理的な関係、計算式に基づいて可能な限り正確に検証します。

速度を決める3つの数字

理論速度を求める基本要素は、前後ギアの歯数から求めるギア比、1分間のクランク回転数であるケイデンス、タイヤが1回転して進む距離であるタイヤ外周です。

ギア比 = フロント歯数 ÷ リア歯数
ホイール回転数(rpm) = ケイデンス × ギア比
速度(km/h) = ケイデンス × ギア比 × タイヤ外周(m) × 60 ÷ 1000

40T×11T、外周2.14mで計算

40T÷11T=3.636。ケイデンス90rpmなら、90×3.636×2.14×60÷1000 ≒ 42.0km/hです。

ケイデンス 40T×11T 理論速度
60rpm 3.636 約28.0km/h
80rpm 3.636 約37.4km/h
90rpm 3.636 約42.0km/h
100rpm 3.636 約46.7km/h

チェーンリングを変えるとどうなる?

リア11T、90rpm、外周2.14mを一定とすると、40Tは約42.0km/h、46Tは約48.3km/h、50Tは約52.5km/hです。歯数を増やすほど同じケイデンスでの理論速度は上がります。

フロント ギア比 90rpmの理論速度
40T 3.636 約42.0km/h
46T 4.182 約48.3km/h
50T 4.545 約52.5km/h

タイヤ外周も速度に影響する

同じギア比・ケイデンスでも、外周が大きければ1回転で進む距離が長くなります。たとえば40T×11T・90rpmで外周2.10mなら約41.2km/h、2.14mなら約42.0km/h、2.20mなら約43.2km/hです。

ここで求めたのは駆動系から決まる理論速度です。その速度を実際に維持できるという意味ではありません。速度が上がるほど空気抵抗が急増し、必要出力も大きくなります。

逆算すれば必要ケイデンスも分かる

速度からケイデンスを求める場合は式を変形します。

ケイデンス(rpm) = 速度(km/h) × 1000 ÷ 60 ÷ ギア比 ÷ タイヤ外周(m)

40T×11T、外周2.14mで30km/hなら約64rpm、40km/hなら約86rpm、50km/hなら約107rpmです。

理論値と実走値は分けて考える

この単純計算では、タイヤ外周を一定、タイヤの変形や駆動損失を無視し、ケイデンスが一定であると仮定しています。実走では乗り手の出力、空気抵抗とCdA、向かい風・追い風、路面、タイヤと空気圧、勾配、姿勢、駆動損失などが影響します。特に高速域では「そのギアで何km/hになるか」と「その速度を出すだけの出力があるか」は別問題です。

まとめ

自転車の理論速度は「ケイデンス×ギア比×タイヤ外周×60÷1000」で計算できます。ギア比を大きくする、ケイデンスを上げる、外周を大きくするほど計算上の速度は上がります。ただし実際の最高速度や巡航速度を考えるには、空気抵抗や転がり抵抗、勾配と必要出力まで合わせて考える必要があります。