WindowsでAndroid CLIのandroid describeを実行したとき、gradlewを起動できずプロジェクト解析が止まる既知問題の対処方法を説明します。Googleはこの問題をAndroid Studio Quail 1 Canary 4で修正済みとして掲載しています。
表示されるエラー
android describe --project_dir=C:\path\to\project
Cannot run 'gradlew' shell script via CreateProcess (error=193)
android describeはAndroidプロジェクトを解析し、ビルドターゲットやAPKなどの出力先を示すJSONメタデータのパスを出力するコマンドです。このエラーでは解析前のGradle Wrapper起動で処理が止まります。
原因
Google Issue Trackerの問題 #504335763 は、Windows上のandroid describeがgradlewシェルスクリプトをCreateProcessで起動しようとして失敗する不具合として登録されています。Windowsで直接実行すべきWrapperは通常gradlew.batです。したがって、プラットフォームに合わないWrapperの選択・起動経路が原因と考えられます。
error=193はWindowsが対象ファイルを有効なWin32実行形式として起動できない場合に現れるコードです。ただし、プロジェクトで同じ番号が出るすべてのケースがこのAndroid CLI不具合とは限りません。
発生条件と対象バージョン
- OSがWindows
- Android CLIで
android describeを実行する - 修正前のAndroid Studio Quail 1プレビューを使用している
- プロジェクトにGradle Wrapperがあり、CLIがUnix用
gradlewを直接起動しようとする
公式修正一覧ではAndroid Studio Quail 1 Canary 4(2026.1.1 Canary 4、2026年5月7日公開)の修正項目として掲載されています。Canary 4以降および修正を取り込んだ後続版を利用してください。
推奨する解決手順
- Android StudioのHelp > Aboutでバージョンを確認します。
- Help > Check for UpdatesからQuail 1 Canary 4以降、できれば現在の安定版へ更新します。
- 新しいターミナルを開き、使用中の
androidコマンドが更新後のAndroid Studioに属するものか確認します。 - プロジェクトルートに
gradlewとgradlew.batがあることを確認します。 - 同じプロジェクトを指定して
android describeを再実行します。
where android
where gradlew
android describe --project_dir=C:\work\MyApp
更新できない場合の代替策
一時的な切り分けとして、Windows用Wrapperが動作するかを直接確認できます。
cd C:\work\MyApp
gradlew.bat tasks
gradlew.batが成功し、android describeだけが失敗するなら、この既知問題と整合します。必要なビルド情報を当面GradleタスクやAndroid StudioのBuild画面から確認する方法もあります。CLI内部を書き換えたり、gradlewを別形式へ置換したりする方法は公式回避策として確認されていないため推奨しません。
修正確認
android describeが終了コード0で完了するCreateProcess (error=193)が表示されない- 出力されたJSONファイルのパスが存在する
- 同じプロジェクトで
gradlew.bat tasksも成功する
注意点
更新後も失敗する場合は、PATHに旧版のandroidが残っていないか、Wrapperファイルが欠落していないか、ウイルス対策ソフトや実行ポリシーがプロセス作成を妨げていないかを別途確認してください。error=193だけで原因を断定せず、エラー直前に実行されたファイル名も確認することが重要です。
まとめ
WindowsでのCannot run 'gradlew' shell script via CreateProcess (error=193)は、Android CLIのandroid describeが適切なGradle Wrapperを起動できない既知問題です。Quail 1 Canary 4以降へ更新し、更新後のCLIがPATHから呼ばれていることを確認するのが基本解決策です。
