Android StudioのGemini Agent Modeがコマンドを実行しようとした際に、「Shell command is not available in Sandbox of GIAS」と表示されて処理が止まることがあります。GoogleはこのメッセージをIssue #500338962として追跡し、Android Studio Quail 4 Canary 4の修正一覧に掲載しています。
代表的なエラー
Shell command is not available in Sandbox of GIAS
エージェントがビルド、テスト、検索などのためにシェルコマンドを呼び出す場面で、ツール実行が開始されず、タスクが途中で停止します。
原因
これはアプリのGradle設定やシェル構文そのものではなく、Gemini in Android Studioのエージェント実行環境とサンドボックス間でシェルツールを利用できない既知問題です。Googleの公開情報は詳細な内部原因を説明していないため、権限設定やプロジェクト破損を根本原因と断定することはできません。
発生条件・対象バージョン
- Android StudioのGemini Agent Modeを使用している
- エージェントの手順にターミナルまたはシェルコマンド実行が含まれる
- Issue #500338962の修正を含まないAndroid Studioビルドを使用している
公式にはAndroid Studio Quail 4 Canary 4で修正済みです。安定版Quail 4以降を利用できる環境では、安定版への更新を優先してください。
推奨する解決手順
- Help > About(macOSではAndroid Studio > About Android Studio)でIDEの正確なバージョンを確認します。
- Help > Check for Updatesを開き、Android Studio Quail 4以降へ更新します。プレビュー版を使う場合はQuail 4 Canary 4以降を選びます。
- IDEを再起動し、Geminiへ再度サインインします。
- Agent Modeで同じ処理を再実行し、コマンド実行前に表示される確認内容を確認します。
すぐに更新できない場合の代替策
Agent Modeにコマンド実行を任せず、提案されたコマンドの内容を確認したうえでAndroid StudioのTerminalから手動実行します。
./gradlew assembleDebug
./gradlew test
また、Geminiにはコードの説明や修正案の生成だけを依頼し、ビルドとテストは手動またはCIで行います。これは回避策であり、サンドボックス機能そのものを修復する方法ではありません。
確認方法
- Agent Modeがシェルを必要とするステップまで進む
- 「Shell command is not available in Sandbox of GIAS」が再表示されない
- 許可したコマンドの結果をエージェントが取得し、次の手順へ進む
注意点
エージェントが提示したコマンドは実行前に必ず確認してください。ファイル削除、Git操作、依存関係の更新など、元に戻しにくい変更を無条件に許可しないでください。また、組織の管理ポリシーによってシェル機能が制限されている場合は、この既知問題の修正後でも管理者設定の確認が必要です。
まとめ
このエラーはGemini Agent Modeのサンドボックスでシェルツールを利用できない既知問題です。Android Studio Quail 4以降へ更新し、更新までの間は確認済みのコマンドをTerminalで手動実行してください。
