Android StudioのGemini Agent Modeがプロジェクト内を検索しようとした際に、「grep toolCall keeps failing to execute」となり、同じ検索を繰り返したり作業が停止したりすることがあります。Googleはこの問題をIssue #538645014として追跡し、Android Studio Quail 4 Canary 4で修正しました。
代表的なエラー
Android Studio AI grep toolCall keeps failing to execute
Agent Modeがクラス名、関数、設定値などをコードベースから探す段階でgrepツールの呼び出しに失敗し、必要なファイルを特定できなくなります。
原因
Googleの分類ではGeminiのgrepツール呼び出しに関するAndroid Studio側の既知問題です。アプリのKotlin/Javaコード、Gradle設定、通常のターミナル上のgrepが直接の原因とは限りません。公開Issueでは内部原因の詳細が示されていないため、権限、パス、インデックス破損を確定原因として扱わないでください。
発生条件・対象バージョン
- Gemini in Android StudioのAgent Modeを使用する
- エージェントがプロジェクト内検索のためgrep toolCallを実行する
- Issue #538645014の修正を含まないAndroid Studioビルドを使用する
公式の修正一覧ではAndroid Studio Quail 4 Canary 4で修正済みです。現在は安定版Quail 4以降へ更新する方法が推奨です。
推奨する解決手順
- Help > About(macOSはAndroid Studio > About Android Studio)でIDEのビルド番号を確認します。
- Help > Check for UpdatesからAndroid Studio Quail 4以降へ更新します。プレビュー版ならQuail 4 Canary 4以降が必要です。
- IDEを再起動し、必要であればGeminiへ再ログインします。
- 新しいAgent Modeセッションを開始し、以前失敗した検索を含む依頼を再実行します。
更新できない場合の代替策
エージェントによるgrep検索を避け、Android StudioのFind in FilesまたはTerminalで検索結果を取得します。
rg -n "検索する文字列" .
# rgがない場合
grep -R -n "検索する文字列" .
見つかったファイル名と該当部分をGeminiへ提示し、その範囲だけを解析させる方法もあります。これは一時的な回避策で、失敗するtoolCall自体を修正するものではありません。
確認方法
- Agent Modeに特定のクラスや関数の検索を依頼する
- grep toolCallが失敗せず、実際の一致ファイルが返る
- 検索結果を使ってエージェントが次の解析・編集手順へ進む
注意点
ターミナルのrgやgrepまで失敗する場合は、このIDE既知問題とは別にコマンドの導入状況、検索パス、ファイル権限を確認してください。また、検索ツールの失敗と「Shell command is not available in Sandbox of GIAS」は別Issueとして管理されています。
まとめ
「grep toolCall keeps failing to execute」はGemini Agent Modeのコード検索ツールに関する既知問題です。Android Studio Quail 4以降へ更新し、更新までの間はFind in Filesや手動のrg/grepで検索結果を補います。
