エックス線の生体に及ぼす影響のポイント

 エックス線作業主任者(エックスせんさぎょうしゅにんしゃ)は、日本の労働安全衛生法に基づく作業主任者の一つです。 このページはりすさんが作成した試験問題アプリ、りすさんシリーズの紹介と試験に出題された項目をまとめたページです。スポンサーリンク


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目次
▶  エックス線の管理
▶  エックス線の測定
▶  エックス線の生体に及ぼす影響

▶  エックス線の関係法令
▶  エックス線作業主任者の本

エックス線の生体に及ぼす影響

細胞周期の放射線感受性
 増殖する細胞はG1期→S期→G2期→M期→G1期の周期で細胞分裂を繰り返す
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 S期(DNA合成期)後期は、M期(分裂期)より放射線感受性が低い
 
 G1期(DNA合成準備期)後期は、G2期(分裂準備期)初期より放射線感受性が高い

 放射線感受性が最も高いのはM期の細胞

確定的影響
 確定的影響とは、発症にしきい値のある影響である

 胎児の奇形は確定的影響である

 しきい線量は、確定的影響に存在する

 確定的影響の程度は、等価線量により評価される

 確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が、シグモイド曲線で示されます。

 精神発達遅滞は、確定的影響に分類されます。

 確定的影響では、障害の重篤度は被ばく線量に依存する。

 体内被ばくは確定的影響である

確率的影響
 確率的影響とは、発症にしきい値がない影響である

 確率的影響では、被ばく線量が増加しても、影響の重篤度は変わらない

 遺伝的影響は、確率的影響に分類される

 確率的影響には、遺伝的影響の他、発がんが分類される

 組織荷重係数は、組織の被ばくによる確率的影響の目安を示す

白内障
 晩発影響に分類されます。その潜伏期は平均2~3年

 眼の水晶体の細胞が障害を受けると発生する

 潜伏期間と被ばく線量に関係があり、被ばく量が多いほど潜伏期間は短い傾向にある

 白内障発生のしきい線量は、急性被ばくと慢性被ばくで異なり、急性被ばくでは約5Gy、慢性被ばくでは約10Gy以上と言われている。

 水晶体上皮細胞に放射線障害が起こると、白内障が発生する

 2〜5Gyの被ばくで非進行性の白内障となり、5Gy以上の被ばくで慢性の白内障になるとされる

胎児への影響
 胎児期の被ばくでは、脳の放射線感受性が高く、出生後、精神発達遅滞が生じる

 胎児は個体としてみなすため、胎児への放射線影響は、身体的影響になる

 胎児は1人の個体と考えるため、胎児への影響は遺伝的影響ではなく、身体的影響に分類される

 胎児の奇形は確定的影響である

致死量
 ヒトの全致死線量は明確でないが、4Gyはヒトの半致死量とされる線量である

 ヒトの半致死量の被ばくによる死亡の原因は、造血器官の障害である

 平均致死量は、放射線が照射された場合、確率的に37%の細胞が生き残る線量をいう

直接作用
 直接作用とは、エックス線の光子エネルギーと生体高分子との相互作用によって飛び出した二次電子が、生体高分子を構成する原子と、相互作用することにより、生体高分子を破壊して細胞に障害を与える作用のこと

 エックス線のような低LET放射線では、直接作用より間接作用の方が生体に与える影響に大きく関与する

 直接作用では、放射線により生体高分子から飛び出した二次電子が、生体高分子を構成する原子を電離又は励起することで、生体に損傷を与える

 生体高分子に損傷を与える作用が直接作用である

間接作用
 間接作用とは、エックス線が生体内に存在する水分子と相互作用した結果、水分子が電離又は励起して、ラジカルとなり、これが生体高分子を破壊し、細胞に損傷を与える作用をいう

 間接作用による放射線効果は温度の影響を受ける

体への影響
 末梢血液中の有形成分の変化は、0.25Gy程度の被ばくから認められる。この程度の線量では、末梢血液中の血球数に変化は見られないとされています。

 皮膚の充血や腫脹がみられるのは、5Gy以上の被ばくです

 水疱や永久脱毛がみられるのは、12Gy以上の被ばくです。

 5Gyは、ヒトの半致死線量(4Gy)を超える大きな線量です。

 胎内被ばくによる精神発達遅滞の発生のしきい線量は、0.2Gy程度と推測されています。

 10~15Gy程度の被ばくによる死亡は、主に消化器官の障害によるものです。

 発育不全は身体的影響である

その他
 被ばくしても生き残り発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない

 皮膚障害のうち、脱毛は、潜伏期が3週間程度で、早期影響に分類される

 潜伏期間とは被ばくしてから症状が発生するまでの期間のことで、潜伏期とも言う

 倍加線量は、その値が小さいほど遺伝的影響は起こりやすくなる

 平均致死線量は、細胞の放射線感受性の指標となる

 ベルゴ二ー・トリボンドーの法則によると、形態及び機能において未分化のものほど感受性が高い。骨髄中におけるリンパ球は未分化なので、感受性が高いのですが、リンパ球だけは例外です。リンパ球は、抹消血液中でも感受性が高い

 RBEを求めるときの基準放射線としては、通常、低LETであるエックス線やガンマ線が用いられます

 線質の同じ放射線であっても、着目する生物学的効果によって、一般に生物学的効果比は異なります

 100keV/μm付近のLET値をもつ放射線のRBEの値が最大になります。

 組織荷重係数が最も大きい組織・臓器は、生殖腺です

 被ばくした組織・臓器の吸収線量に「放射線荷重係数」を乗ずることにより、等価線量を得ることができる

 放射線がDNAに作用すれば、DNA損傷が生じるので、エックス線のような間接電離放射線でも、ラジカルの作用により塩基損傷とDNA鎖切断を生じます

 DNA鎖切断のうち、1本鎖切断は2本鎖切断に比べて容易に修復されます。

 器官形成期の被ばくでは、奇形を生じるおそれがあります

 小腸の絨毛先端部の細胞は、線窩細胞より放射線感受性が低いです。

 放射線宿酔の症状は、1Gy程度の被ばくで現れるとされています

 半致死線量(LD50/60)に相当する線量の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものです

 エックス線によって塩基損傷が生じる

 細胞には塩基損傷を修復する機能がる

 非相同末端結合は、誤りの多い修復とされる

 先端部の細胞は、腺窩細胞より放射線感受性が低い

 フレームシフト、置換は、遺伝子突然変異の分類であり、染色体異常は、欠失、転座、逆位などに分類される
 
 奇形発生の危険性があるのは器官形成期である

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