危険物取扱者(きけんぶつとりあつかいしゃ、Hazardous Materials Engineer)は、危険物を取り扱ったり、その取扱いに立ち会うために必要となる日本の国家資格です。 このページはりすさんが作成した試験問題アプリ、りすさんシリーズの紹介と試験に出題された項目をまとめたページです。
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乙1〜6類の基礎的な物理学及び基礎的な化学のポイント
乙1~6類の危険物に関する法令のポイント
危険物法令テキスト
危険物化学テキスト
第1類から第6類の危険物
|
第1類
|
酸化性固体
|
固体
|
不燃性
|
第2類
|
可燃性固体
|
固体
|
可燃性
|
第3類
|
自然発火性物質
及び禁水性物質
|
固体
液体
|
可燃性
(一部例外)
|
第4類
|
引火性液体
|
液体
|
可燃性
|
第5類
|
自己反応性物質
|
固体
液体
|
可燃性
|
第6類
|
酸化性液体
|
液体
|
不燃性
|
第4類危険物(引火性液体)の分類
|
品名
|
引火点
|
代表的な物品
|
特殊引火物
|
-20℃以下
|
ジエチルエーテル、二硫化炭素
アセトアルデヒド、酸化プロピレン
|
第1石油類
|
21℃未満
|
ガソリン、ベンゼン、トルエン、アセトン
|
アルコール類
|
11~23℃程度
|
メタノール、エタノール
|
第2石油類
|
21~70℃未満
|
灯油、軽油、キシレン、酢酸
|
第3石油類
|
70℃~200℃未満
|
重油、クレオソート油、グリセリン
|
第4石油類
|
200~250℃未満
|
ギヤー油、シリンダー油
|
動植物油類
|
250℃未満
|
アマニ油、ヤシ油
|
第4類危険物の共通性状
|
すべて液体である
すべて有機化合物である
水よりも軽いものが多い
水に溶けにくいものが多い
蒸気は空気より重い
引火しやすい
静電気が発生しやすい
|
水に溶ける第4類危険物
|
特殊引火物
ジエチルエーテル、アセトアルデヒド
酸化プロピレン
第1石油類
アセトン
アルコール類
メタノール、エタノール
第2石油類
酢酸
第3石油類
グリセリン
|
第4類危険物の火災予防
|
火気や火花を近づけない
加熱、高温体との接近を避ける
容器に詰めるときは空間容積を確保する
密栓して冷暗所に貯蔵
低所の換気や通風を行う
防爆型の電気設備にする
可燃性蒸気は屋外の高所に排出
空の容器にも注意する
|
静電気に対する火災予防
|
接地等除電対策を行う
床に散水するなど湿度を高くする
可燃性蒸気が残留していないことを確かめる
帯電防止服、帯電防止靴を着用する
静電気の発生を防ぐため流速は遅くする
|
第4類危険物の消火方法
適応するのは窒息消火、抑制(負触媒)消火
適応しないのは除去消火、冷却消火
第4類の火災に適切な消火剤
|
消火剤
|
消火方法
(効果)
|
油火災への適応
|
強化液(霧状放射)
|
抑制
|
ー
|
〇
|
泡消火剤
|
ー
|
窒息
|
〇
|
二酸化炭素
|
ー
|
窒息
|
〇
|
ハロゲン化物
|
抑制
|
窒息
|
〇
|
粉末消火剤
|
抑制
|
窒息
|
〇
|
消火の注意点
|
第4類は非水溶性で水に浮くものが多いので、注水すると燃えている危険物が水に浮いて広がってしまう
水、強化液による棒状放射は、水に浮く危険物には不適である
アルコール類などの水溶性の危険物は泡消火剤の泡を溶かしてしまう。
アルコール類には耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を使用する
|
耐アルコール泡を使用する主な危険物
・アセトアルデヒド ・酸化プロピレン
・アルコール類 ・アセトン
・ピリジン ・酢酸
特殊引火物の性状
|
物品名
|
形状
|
水溶性
|
引火点
|
発火点
|
沸点
|
燃焼範囲
|
液比重
|
蒸気
比重
|
毒性
|
ジエチル
エーテル
|
無色透明
|
△
|
-45
|
160
|
34.6
|
1.9~36
|
0.7
|
2.6
|
麻酔性
|
二硫化炭素
|
×
|
-30
以下
|
90
|
46
|
1.3~50
|
1.3
|
2.6
|
毒性
|
アセト
アルデヒド
|
〇
|
-39
|
175
|
21
|
4.0~60
|
0.8
|
1.5
|
酸化プロピレン
|
〇
|
-37
|
449
|
35
|
2.3~36
|
0.8
|
2.0
|
ジエチルエーテル
|
常温(20℃)で引火の危険性がある
沸点が34.6℃と低いため、揮発しやすく、夏期には気温が沸点よりも高くなる恐れもある
空気と長く接触したり、日光にさらされたりすると、過酸化物を生じ、加熱や衝撃等で爆発する危険がある
水にはわずかしか溶けないが、エタノール、メタノールにはよく溶ける
発火点は160℃である
|
二硫化炭素
|
蒸気比重が空気より大きい(蒸気比重2.6)
発火点90℃
燃焼範囲が広い
指定数量が50Lである
揮発性があり、蒸気は有毒である
静電気を発生、蓄積しやすい
エーテルやアルコールによく溶ける
可燃性の蒸気の発生を防ぐために水没貯蔵しなければならない
|
アセトアルデヒド
|
無色透明の液体で刺激臭がある
蒸気は有毒性を持つ
燃焼範囲が広く引火点も低い
水やアルコールに溶ける
特に沸点が低く揮発性が高い
|
酸化プロピレン
|
無色のエーテル臭の液体
引火点は-37℃
水に溶ける
皮膚に触れると凍傷を起こす
|
第1石油類
|
物品名
|
水溶性
|
引火点
|
発火点
|
沸点
|
燃焼範囲
|
蒸気比重
|
ガソリン
|
×
|
-40以下
|
約300
|
40~220
|
1.4~7.6
|
3~4
|
ベンゼン
|
×
|
-11.1
|
498
|
80
|
1.2~7.8
|
2.8
|
トルエン
|
×
|
4
|
480
|
111
|
1.1~7.1
|
3.1
|
アセトン
|
〇
|
-20
|
465
|
56
|
2.5~12.8
|
2.0
|
ガソリンと自動車ガソリン
|
ガソリンは自動車用、工業用、航空機用の3種類
自動車ガソリンはオレンジ色に着色されている
性状はどちらも同じ
静電気を発生しやすい。
蒸気比重が3から4で、空気よりも重く拡散しにくいため低所に停留しやすい。
ゴム・油脂などを溶かす
燃焼範囲の下限値は低く、引火しやすい
ガゾリンの引火点は-40℃以下です。
燃焼範囲は灯油よりも広い
炭素数が5~10の飽和炭火水素の混合物である。
ガソリン特有の匂いがある。
|
ベンゼンとトルエンの共通事項
|
芳香族炭化水素である
無色透明で芳香臭あり
有機溶剤に溶ける
水より軽い
揮発性があり、蒸気は空気より重い
毒性あり
|
ベンゼン
|
無色透明の液体であり、特有の臭気がある
蒸気は空気より重く、低所に滞留しやすい
水には溶けないが、多くの有機溶剤に溶ける
揮発性が高く、蒸気は有毒である
引火点は-11℃であり、発火点は498℃である
有害であり、蒸気を吸引すると中毒症状の危険性がある。
静電気を発生しやすい。
|
トルエン
|
無色の液体である。
トルエンは臭いがあり、水より軽く不溶である。有機溶剤に溶ける
蒸気が有毒で中毒症状を起こす
常温(20℃)より引火点が低いので引火しやすい
融点が-95℃
|
アセトンの特徴
|
無色透明の液体で特有の臭気
油脂等を溶かす
水にも有機溶剤にも溶ける(耐アルコール泡等で消火する)
揮発しやすい
|
アルコール類の性状
|
物品名
|
引火点
|
発火点
|
沸点
|
燃焼
範囲
|
液比重
|
蒸気
比重
|
水溶性
|
毒性
|
メタノール
|
11
|
464
|
64
|
6.0~36
|
0.8
|
1.1
|
〇
|
あり
|
エタノール
|
13
|
363
|
78
|
3.3~19
|
0.8
|
1.6
|
〇
|
なし
麻酔性あり
|
メタノール
|
引火点はエタノールよりも低い。
発火点はエタノールよりも高い。
燃焼範囲は6.0~36(vol%)である。
静電気は発生しにくい。
メタノールはエタノールと異なり、有害である
|
エタノール
|
引火点は10℃よりも高い。
燃焼範囲はガソリンよりも広い。
毒性はないが、麻酔性がある。
沸点は100℃より低い。
エタノールの燃焼範囲は3.3~19(vol%)
|
第2石油類
|
物品名
|
色
|
水溶性
|
引火点
|
発火点
|
沸点
|
燃焼
範囲
|
臭気
|
液比重
|
蒸気
比重
|
灯油
|
無色
黄色
|
×
|
40
以上
|
220
|
145~270
|
1.1~6.0
|
石油臭
|
0.8
程度
|
4.5
|
軽油
|
淡黄色
淡褐色
|
×
|
45
以上
|
220
|
170~370
|
1.0~6.0
|
石油臭
|
0.85
程度
|
4.5
|
(オルト)
キシレン
|
–
|
×
|
33
|
463
|
144
|
1.0~6.0
|
ー
|
ー
|
ー
|
酢酸
|
無色
|
〇
|
39
|
463
|
118
|
4.0~19.9
|
刺激臭
|
1以上
|
2.1
|
灯油の性状
|
ケロシンと呼ばれる
燃焼範囲は、ガソリンより狭い
指定数量は1,000Lである
|
軽油
|
軽油の引火点は45℃以上です。
発火点は220℃である。
低所に滞留しやすく換気等に注意が必要である。
ディーゼル油、又はガス油ともいわれる。
|
灯油と軽油について
繊維にしみこんだり霧状になると引火性が高くなる
キシレン
|
燃焼範囲は1.0~7.0vol%である。
引火しやすいので注意が必要である。
無色で特異の臭気をもつ。
発火点は463~528℃と高い。
水に溶けません。
|
アクリル酸の性状
|
無色透明の液体、刺激臭あり
腐食性がある
重合しやすく、重合熱で発火、爆発の危険がある
水、アルコール、ジエチルエーテルによく溶ける
|
酢酸の性状
|
無色透明で刺激臭がある
ベンゼンやエタノールにも水にもよく溶ける
純度の高い酢酸は融点が常温(20℃)より低い
蒸気が空気より重い
引火点は39℃である。
発火点は463℃である。
皮膚に触れると危険である。
別名、氷酢酸ともいわれる。
水溶液は弱酸性、腐食性が強い
|
第3石油類
|
物品名
|
水溶性
|
引火点
|
発火点
|
沸点
|
比重
|
重油
|
×
|
60~150
|
250~380
|
300以上
|
0.9~1.0
|
クレオソート油
|
×
|
73.9
|
336.1
|
200以上
|
1.0以上
|
グリセリン
|
〇
|
199
|
370
|
291
|
1.3
|
重油の性状
|
1種(A重油)、2種(B重油)、3種(C重油)に分かれている
褐色または暗褐色の液体で、特有の臭気あり
燃えると不純物として含まれる硫黄が亜硫酸ガスとなる
|
クレオソート油
|
黄色または暗緑色で粘性のある液体である
|
グリセリン
|
沸点は291℃である。
水・アルコールによく溶ける。
無色透明の液体である。
医薬品・化粧品の原料に利用される。
蒸気は低所に滞留しやすい
|
第4石油類
|
種類
|
性質
|
潤滑油 ギヤー油(自動車)
シリンダー油
切削油
可塑剤 フタル酸エステル など
|
①引火点200℃以上250℃未満
②粘性のある液体
③一般に液比重<1
④水に溶けない
|
第4石油類の火災の特徴
引火点が高いため、常温で引火する危険性はない
(霧状にすると引火の危険あり)
いったん燃え出すと液温が高くなるために、消火が困難になる
動植物油類
|
種類
|
性質
|
乾性油:アマニ油
半乾性油:ナタネ油
不乾性油:ヤシ油
|
①引火点は250℃未満
②水に溶けず、水より軽い
③布などに染み込ませると自然発火することがある
|
よう素価について
油脂100gに結び付くよう素の量をg数で表したもの。
乾性油は不乾性油よりも多くの不飽和脂肪酸を含んでおり、よう素価が大きい。
また不乾性油よりも自然発火しやすい
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