ボイラー整備士試験のポイント

 ボイラー整備士(ボイラーせいびし)とは、労働安全衛生法に定められた国家資格(免許)の一つです。 このページはりすさんが作成した試験問題アプリ、りすさんシリーズの紹介と試験に出題された項目をまとめたページです。
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目次
▶  整備の作業に関する知識
▶  器材、薬品等に関する知識
▶  
関係法令

▶  ボイラー及び第一種圧力容器に関する知識
▶ ボイラー整備士の本

整備の作業に関する知識

機械的清浄作業の準備

 ボイラーは、長時間かけて徐々に冷却し、少なくとも40℃以下にする。

 ボイラーの冷却を速める必要があるときは、循環吹出しの方法により冷水を送りながら吹出しを行う。

 ボイラーの残圧がなくなったことを確認した後、空気抜き弁その他の気室部の弁を開いてボイラー内に空気を送り込む。

 ボイラー内に空気を送り込んだ後、吹出しコックや吹出し弁を開いてボイラー水を排出する。

 ダンパを半開し、自然通風にする

機械的清浄作業終了後の確認

 ボイラーの内面及び外面の除去対象物が完全に除去されたか調べる。

 腐食の発生や潜在傷がないか調べる。

 れんが積みや保温材に水ぬれや湿気がないか調べる。

 布切れなどの異物による管及び穴のふさがりや落ち込みがないか調べる。

機械的清浄作業及び化学洗浄作業における危害防止の措置

 昇降に使用する仮設はしごは、その上部を堅く縛って固定したり、下端に滑り止めを設ける。

 ボイラーの内部や煙道内に入る場合は、入る前に十分に換気を行うほか、必要に応じて作業中も換気を行う。

 他のボイラーの吹出し管や安全弁からの突然の吹出しによる危険がないか確認する。

 灰出し作業では、高所の熱灰をあらかじめ落としておくとともに、余熱が少なくなってから熱灰に適宜注水を行う。

 酸洗浄時は水素ガス発生し、放出管などが必要です

機械的清浄作業終了後の組立て復旧作業及び仮設設備の撤収作業

 弁座やフランジのすり合わせ面に傷をつけないようにする。

 機器の取付け位置や取付け順序を誤らないように機器の標示や合マークに注意する。

 配管の接続部分に食い違いが生じた場合は、その原因を確かめ、配管に無理が生じないように接続する。

 足場の取り外しは高所から順に行い、足場材の移動は他の機器、装置などを損傷しないように注意して行う。

 多数のボルトで固定するものは、軽く一通り締めた後、締付けが均一になるように対称の位置にあるボルトを順次強く締めていく。

ドラムの内側並びに煙管及び水管の水側の清浄作業

 チューブクリーナを使用し水管を清浄する場合は、予備調査を行い、へッドが水管のくびれた部分に届く直前の位置をチューブに標示しておく。

 水管以外の部分の清浄作業は、主に手工具を用いて手作業で行うが、必要に応じて、電動クリーナなどの機械工具を使用する。

 清浄作業終了後は、水洗し、除去したスケール、異物などを容器に集めて外に搬出するとともに、残留物がないことを確認する。

 ドラムについては、圧力計、水面計及び自動制御系検出用の穴を入念に清掃するほか、吹出し菅、給水菅、安全弁及び主蒸気弁用の菅台その他附属品取付け部の内面を清掃する。

酸洗浄

 30分〜1時間ごとに洗浄液の温度を測定し、液温を一定に保持する。

 30分〜1時間ごとに洗浄液を採取し、酸濃度と洗浄液中に溶出したFe2+、Fe3+の濃度を測定し管理する。

 洗浄は、洗浄液の酸濃度の低下傾向及び洗浄液中のFe2+やFe3+の濃度の上昇傾向がほぼなくなったら終了する。

 洗浄後の水洗は、一般に60℃以上の温水を使用し、水洗水のpHが5以上になるまで行う。

 スケール組成によっては、洗浄液中に溶出してくる酸化性イオンの量に比例して鋼材が腐食する。

 洗浄液の濃度に著しい差が生じると、濃淡電池を形成して、鋼材が腐食するおそれがある。

 残留応力が存在する部分には、電気化学的腐食が発生するおそれがある。

 酸による腐食を防止するため、インヒビタを洗浄剤に添加する。

 スケール中に銅が含まれる場合には、酸で溶出した銅イオンが清浄になった鋼材表面に再び金属銅として析出し鋼材の腐食を促進することがある。

 異種金属が接触する部分に発生する電気化学的腐食を防止するため、洗浄時間の短縮や洗浄液の循環系統バイパスの設置などの措置を講じる。

 洗浄液の流速が速くなると腐食が起こることがあるので、水管内の流速は3m/s以下とする。

化学洗浄作業における予備調査

 管系統図及び実地調査により配管系統を確認し、薬液の注入用、排出用及び循環用の配管並びに薬液用ポンプの仮設位置を決定する。

 止め弁などの洗浄液が触れる部分の材質や表面処理の有無を調べる。

 試料としてのスケールは、熱負荷が最も高い部分及びボイラー水の流れの悪い部分などから採取する。

 化学洗浄廃液の中和や廃液中のCOD成分の処理などの排水処理方法を検討する。

化学洗浄における中和防錆処理

 中和防錆処理は、酸洗い後、金属表面が活性化されて発錆しやすい状態になるので、再び使用するまでの間の発錆や腐食を防止するために行う。

 薬液循環による中和防錆処理を行うときは、薬液温度を80〜100℃に加熱昇温し、約2時間循環させる。

 薬液循環による中和防錆処理を行うときは、薬液のpHを9〜10に保持する。

 中和防錯処理後は、必要に応じて水洗を行うが、水洗を省略する方が良い場合が多い。

 中和防錆処理では、中和剤として炭酸ナトリウム、アンモニアなどを用い、防錆剤としてりん酸ナトリウム、ヒドラジンなどを用いる。

中小容量のボイラーの化学洗浄の通常の工程手順

 予熱一潤化処理一薬品洗浄一防錆処理

化学洗浄作業においてスケール及び腐食の状況を推測するための調査事項

 清缶剤の種類、使用量及び注入方法

 吹出し量及び吹出しの方法

 給水量及び復水の回収率

 燃料の種類及び使用量

蒸気加熱器の加熱方式及び加熱温度

酸洗浄における腐食防止対策

 配管系統の異種金属が接触する部分には電気化学的腐食が発生するおそれがあるので、洗浄時間の短縮や液の循環系統バイパスの設置などの対策を考慮する必要がある。

 酸液の濃度及び温度に著しい差が生じると、濃淡電池を形成し、腐食の原因となることから、これらが常に均一に保たれるよう酸液の注入方法、循環方法及び流速などに注意する。

化学洗浄の準備作業

 仮説の配管の途中に設ける止め弁は、操作しやすい位置にハンドルを取り付け、流れの方向を標示しておく

 洗浄液の注入、循環及び排出などに使用する仮説の配管で高温の液を通すものには、伸縮継手を設けるか、又はフレキシブルパイプを用いる。

 洗浄液の計測点に、圧力計、温度計などの計器を取り付ける。

 テストピースは、必要に応じ、胴、管寄せなどにつるし、かつ、動かないように固定して取り付ける。

化学洗浄作業における付着物の分析調査

 内部の状況が観察できるボイラーについては、ドラムなど開放可能な部分から付着物を試料として採取するとともに、スケールの全般的な付着状況を観察する。

 試料は、熱負荷が最も高い部分及びボイラー水の停滞しやすい部分や流れの悪い部分から採取する。

 採取した試料の付着量及び全般の観察状況から全付着量を推定する。

 採取した付着物を化学分析して、スケールの成分及び性質を把握する。

燃焼室内部並びに煙菅及び水菅の高温ガス側の洗浄作業において除去する対象物

 クリンカ、灰、未燃油

水管の高温ガス側の清浄作業

 スチームソーキングを行う場合は、余熱があるうちに残留応力を吹かせて異種金厲を付着物に十分に浸みこませてから、付着物を、長い棒の先端に取り付けた電気化字的腐食により除去したり、圧縮空気を吹きつけて除去する。

エコノマイザの点検及び整備の要領

 エコノマイザ管が貫通する部分及びバッフルに損傷や割れがないか点検する。

 エコノマイザ用逃がし弁は、ボイラー本体の安全弁より高い圧力に調整する。

 エコノマイザ管の外面及びフィンに損傷やすすなどの付着がないか点検する。

 煙道入口やマンホールを開放し、管寄せ接続配管を取り外してから点検する。

 エコノマイザ管及び管寄せの内部並びにケーシングの腐食、付着物やさびの発生の有無を調べる。

 エコノマイザ管の外面及びフィンの損傷やすすなどの付着の有無を調べる。

全量式安全弁の点検及び整備の要領

 ボイラーから取り外した安全弁を分解するときは、各調整部の位置を計測し記録したり、合マークを行う。

 分解した部品は、詳細に点検し、付着しているごみやさびは洗浄液で湿らせた布で拭き取る。

 分解した弁体及び弁座は、漏れの有無にかかわらず、すり合わせを行う。

 弁体及び弁座のすり合わせは、定盤及びコンパウンドを使用して行い、弁体と弁座の共ずりはしない。

 すり合わせの終わった弁体及び弁座は、洗浄液を湿らした布で入念に拭き取る。

 弁座のすり合わせは、定盤を均一に押さえつけながら、ゆるやかに回転するようにする。

 全量式安全弁の弁体のすり合わせは、弁体を水平に置いて行なう。

燃料遮断弁に使用される電磁弁の点検及び整備の要領

 電磁弁のコイルに通電したときの作動音によって、異常がないか点検する。

 交流駆動コイルの電磁弁は、動作時のうなりが大きくないか点検する。

 分解できるプランジャや弁ディスクは、分解して摩耗粉などを清掃する。

 電磁弁を配管に取り付けたときは、燃料の流れる方向と弁に表示された方向が一致していることを確認する。

 ガス弁は、出口側のガスを水中に放出して弁越し漏れの有無を調べる。

 ガス弁は、石鹸水などを用いて外部漏れがないか点検する。

光学的方法によって火炎を検出する火炎検出器の点検及び整備の要領

 保護ガラスは、くもり・汚れやき裂がないか目視により点検し、くもり・汚れは柔らかい布で拭き取る。

 レンズは、汚れがないか目視により点検し、シリコンクロス又はセーム皮で磨く。

 受光面は、変色や異状がないか目視により点検する。

 火炎検出器の取付け状態や端子の状態などを目視により点検する。圧力検出器及び温度検出器との連係動作を行い、火炎検出器の作動状況を点検する。

性能検査における水圧試験の準備及び水圧試験後の措置

 水圧試験の準備では、ねじ込み形の安全弁及び逃がし弁は、ねじ込み部から取り外してプラグでふさぐ。

 水圧試験の準備では、ばね安全弁は、水圧試験を超えた圧力にばねを締め付けてふさいではならない。

 水圧試験の準備では、水圧試験用圧力計は、ボイラー本体に直接取り付ける。

 水圧試験の準備では、水を張る前に、空気抜き用止め弁を開き、他の止め弁を完全に閉止する。

 ふた、フランジなどのガスケット当たり面の状態を目視により確かめる。

 機器の取付け位置や取付け順序を誤らないように機器の標示や合マークに注意する。

 多数のボルトで固定するものは、軽く一通り締めた後、締付けが均一になるように対称の位置にあるボルトを順次強く締めていく。

 水圧試験の準備では、フランジ形の安全弁又は逃がし弁は、取付け部のフランジに遮断板を当ててふさぐ。

 水圧試験後、異状が認められない場合は、圧力をできるだけ徐々に降下させる。

ガラス水面計のコックの分解作業の手順

①ハンドルを外す

②タイトニングナット及びカバーナットを外す

③ハンドル側に閉子を叩き出す

④スリープパッキンを取り出す

重油燃焼装置の油圧噴霧式オイルバーナ及び油タンクの点検及び整備の要領

 燃焼停止時に、バーナガンを取り外し、ノズル先端が熱いうちに洗い油につける。

 バーナのノズル先端に付着した未燃油やカーボンは、やわらかい布でふき取る。

 バーナのノズルの分解・点検は、その構造を熟知した上で、専用の工具を用いて行う。

 油タンクを清掃するときは、残油を全部抜き取り、油タンクの底部にたまっているスラッジを界面活性剤で溶かしてポンプでくみ取る。

ボイラーの冷却

 ボイラーは、長時間をかけて徐々に冷却し、れんが積みのあるボイラーでは、少なくとも1昼夜以上冷却する。

 やむをえずボイラーの冷却を速める必要があるときは、循環吹出しの方法により冷水を送りながら吹出しを行う。

 ボイラーの残圧がなくなったことを確認した後、空気抜き弁、その他の気室部の弁を開いてボイラー内に空気を送り込む。

 ボイラー内に空気を送り込んだ後、吹出しコックや吹出し弁を開いてボイラー水を排出する。

 ボイラーは、燃焼が停止していること及び燃料が燃えきっていることを確認した後、ダンパを半開し、たき口や空気入口を開いて自然通風を行う。

水位検出器の点検・整備の要領

 フロート式水位検出器は、フロートチャンパを開放して内部を清掃するとともに、フロート及びロッドに腐食や変形がないか点検する。

 フロート式水位検出器のへッドガスケットは、新しいものに交換する。

 電極式水位検出器の電極棒は、取り外して汚れを落とし磨くとともに、腐食しているものは取り替える。

 電極式水位検出器の電極棒は、その絶縁状態を絶縁抵抗計により点検する。

重油燃焼装置における油圧噴霧式オイルバーナ及び油タンクの点検・整備の要領

 燃焼停止時に、バーナガンを取り外し、ノズル先端が熱いうちに洗い油につける。

 バーナのノズルの分解・点検は、その構造を熟知した上で、専用の工具を用いて行う。

 油タンクを清掃するときは、残油を全部抜き取り、油タンクの底部にたまっているスラッジを界面活性剤で溶かしてポンプでくみ取る。

 油タンクの内部に入るときは、換気を十分に行い送気マスクを使用する。

 バーナのノズル先端に付着した未燃油やカーボンは、やわらかい布でふき取る。

 バーナのノズルは、縁に傷があるときや縁が摩耗して丸みを帯びているときには交換する。

 油タンクの内部で使用する照明器具は、防爆構造のものを使用し、その電線はキャブタイヤケーブルとする

サイホン管を含めたオンオフ式蒸気圧力調節器の点検・整備の要領

 圧力調節器、コック及びサイホン管を取り外す。

 サイホン管の内部は、圧力のある水又は空気を通して掃除する。

 圧力調節器のベローズにき裂や漏れがないか点検する。

 圧力計と照合して作動圧力を確認し、必要に応じ調整を行う。

 圧力調節器の水銀スイッチは、ガラスにき裂がないか、シールの状態がよいか点検する。

電極式水位検出器の点検・整備の要領

 電気配線を外した後、電極棒を取り外し、汚れを落として磨く。

 絶縁がいしは、割れたり、劣化している時は取り替える。

 チャンバ及び元栓又はコックを取り外した後、チャンバ、連絡配管及び排水管の内部を清掃し、元弁又はコックを分解・整備する。

 検出器をボイラーに取付けた後、水位を上下させ、水面計と照合して作動に誤りのないことを確認する。

 各電極棒は、絶縁抵抗計により絶縁状態を点検する。

油圧噴霧式オイルバーナのアトマイザの点検・整備の要領

 アトマイザは、燃料油を微粒化して噴霧するもので、油圧が低くなるほど微粒化は悪くなる。

 ノズルの分解点検は、ノズルの構造を熟知した上で、専用の工具を用いて行う。

 ノズルの先端に付着した未燃油やカーボンは、柔らかい布で拭き取る。

 噴射ノズルの縁に傷があったり、摩耗して丸みを帯びているものは、直ちに交換する。

スケール及びスラッジ(かまどろ)の害

 炉筒や水管の伝熱面を過熱させる。

 熱の伝達を妨げ、ボイラーの効率を低下させる。

 スケール成分の性質によっては、炉筒や水管、煙管などを腐食させる。

 水管の内面に付着すると水の循環を悪くする。

ボイラーの内面腐食の原因となる事項
 酸洗浄処理
 ボイラー休止中の保存
 給水の水処理
 残留応力

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