危険物取扱者乙5類試験のポイント

 危険物取扱者(きけんぶつとりあつかいしゃ、Hazardous Materials Engineer)は、危険物を取り扱ったり、その取扱いに立ち会うために必要となる日本の国家資格です。 このページはりすさんが作成した試験問題アプリ、りすさんシリーズの紹介と試験に出題された項目をまとめたページです。
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目次
▶  性質並びに予防及び消火の方法
▶ 法令、物理と化学は乙4のページで紹介してます
▶  乙種危険物の本  

わかりやすい!乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 (国家・資格シリーズ 104)

性質並びに予防及び消火の方法

第5類の危険物の性状

 比重は1より大きい。

 空気中に長時間放置すると分解が進み、自然発火するものがある。

 可燃性物質であり、燃焼速度がきわめて速い。

 内部(自己)燃焼を起こしやすい。

 第5類危険物は、加熱、衝撃、摩擦等により発火、爆発するものが多い。

第5類の危険物に共通する性状

 常温(20℃)では、固体または液体である。

 引火点を有するものがある。

 分子内に可燃物と酸素供給源が共有している。

 重金属と作用して爆発性の金属塩を形成するものがある。

 第5類危険物は水とは反応しない。

 長時間のうちに自然発火するものがある。

 有機化合物が多い。 加熱や衝撃により着火し、爆発するものが多い。

 強い酸化作用を有するものがある。

第5類の危険物に共通する貯蔵、取扱い

 火気又は加熱などをさける。

 通風や換気のよい冷所に貯蔵する。

 危険物の温度が分解温度を超えないように注意して貯蔵する。

 加熱、衝撃または摩擦を避けて取り扱う。

 乾燥した状態をさけて貯蔵しなければならない物質もある。

第5類の危険物の貯蔵、取扱いにおいて、金属と接触を特に避けなければならないもの

 ピクリン酸は、金属と作用して爆発性の金属塩を生じるので、特に、金属との接触を避ける必要がある。

第5類の危険物の消火

 一般に、酸素を含有しているので、窒息消火は効果がない。

 泡消火設備で消火する。

 危険物が多量に燃えている場合は、消火が非常に困難となる。

 スプリンクラー設備で消火するのは効果がある。

 第5類の危険物にハロゲン化物消火設備は効果がない。

第5類の危険物の火災の消火について、危険物の性質に照らして、水を用いることが適切でない物質

 アジ化ナトリウムは、火災時の熱により分解して金属ナトリウムとなり、この金属ナトリウムに注水すると、水が分解されて水素を発生するので、注水厳禁である。

有機過酸化物について

 過酸化水素の1個または2個の水素原子を、有機原子団で置換した化合物である。

 熱、光あるいは還元性物質により容易に分解し、遊離ラジカルを発生する。

 衝撃、摩擦等に対してきわめて不安定である。

 自己反応性物質であるが、引火点を有するものもある。

 結合力は弱く、容易に分解して遊離ラジカル(遊離基)を発生する。

過酸化ベンゾイルの性状

 着火すると黒煙を生じるが、加熱すると白煙を生じる。

 光によって分解される。

 発火点が非常に低く、衝撃や摩擦等により爆発的に分解する。

 有機物と接触すると、爆発するおそれがある。

 過酸化ベンゾイルに限らず、ほとんどの第5類危険物は、水には溶けない。

 油脂、ワックス、小麦粉等の漂白に用いられる。

 強力な酸化作用を有している。

 粉じんは眼や肺を刺激する。

 硝酸や濃硫酸と接触すると、爆発する危険性がある。

 過酸化ベンゾイルは、白色または無色の結晶(固体)である。

メチルエチルケトンパーオキサイドの性状

 引火性物質である。

 無色透明で、特有の臭気がある。

 日光や衝撃等によって分解し、発火することがある。

 ぼろ布、鉄さび等のほか、アルカリ性物質などと接触しても著しく分解が促進される。

 メチルエチルケトンパーオキサイドは、ジエチルエーテルにはよく溶けるが、水には溶けない。

 日光の直射を避けて貯蔵する。

 加熱、衝撃および摩擦を与えないようにする。

 ぼろ布、鉄さび等と接触しないようにする。 酸や塩素の混入を避ける。

 密栓すると分解が促進されるので、容器の蓋には通気口を設ける必要がある。

メチルエチルケトンパーオキサイドの希釈剤として一般に使用されているもの

 ジメチルフタレートなどの希釈剤で50~60%に薄めて安全が図られている。

硝酸エチルの性状

 甘味のある無色透明の液体である。

 引火点は常温(20℃)より低い。

 蒸気は空気より重い。

 メタノールに溶ける。

 第5類危険物の比重は1より大きく、水より重い。

 可燃性の液体で、引火点は常温(20℃)より低い。

 沸点は水よりも低い。

ニトログリセリンの性状

 無色で甘味のある油状液体である。

 加熱、衝撃、摩擦等により猛烈に爆発する危険性がある。

 アルコールには溶けるが、水には溶けない。

 水より重い。

 ニトログリセリンは、8℃で凍結するが、液体よりも爆発力は大きくなる。

ニトロセルロースの性状

 無味無臭である。

 燃焼速度がきわめて速い。

 分解しやすく、空気中で自然発火することがある。

 酸化剤と接触すると、発火するおそれがある。

 ニトロセルロースは有機溶剤には溶けるが、水には溶けない。

 窒素含有量が多いほど危険性が大きくなる。

 日光によって分解し、自然発火することがある。

 加熱、衝撃および打撃などにより発火することがある。

 水より重い。

 強綿薬ではなく弱綿薬がエタノールやジエチルエーテルに溶けやすい。

ニトロセルロースの貯蔵、取り扱い

 日光の直射を避けて貯蔵する。

 乾燥すると危険性が増すため、通常は水やアルコール、エーテルなどに湿潤させて貯蔵する。

 含有窒素量(硝化度)の多いものほど危険性が大きくなるので、取り扱いには特に注意する。

 発火の危険性があるので、加熱はもちろん、打撃、摩擦等を加えないようにする。

 メチルエチルケトンパーオキサイド以外の第5類危険物は、密栓して通風のよい冷暗所に貯蔵する必要がある。

セルロイドの性状

 一般に、透明または半透明の固体である。

 熱可塑性である。

 アセトン、酢酸エチルなどに溶ける。

 100℃以下で軟化する。

 セルロイドは、古いものや粗製品ほど発火点は低くなる。

ピクリン酸の性状

 苦味があり、有毒である。

 急熱すると爆発することがある。

 引火性の物質である。

 酸性であって金属や塩基と塩を作る。

 ピクリン酸と過酸化ベンゾイルは、乾燥状態では不安定で危険性が増す。

トリニトロトルエンの性状

 淡黄色の結晶である。

 日光に当たると茶褐色に変色する。 TNTとも呼ばれる。

 水には溶けない。

 性状が似ているが、ピクリン酸が金属と反応するのに対して、トリニトロトルエンは反応しない。

ピクリン酸とトリニトロトルエン酸の性状等

 ともに、酸化されやすいものと混在すると、打撃等により爆発することがある。

 ともに、爆発した際の燃焼速度は、きわめて速い。

 ともに、常温(20℃)では固体である。 ともに、分子中に3つのニトロ基を有している。

 トリニトロトルエンは、非常に爆発の危険性のある危険物であるが、ピクリン酸よりはやや安定している。

ジアゾジニトロフェノールの性状

 黄色の粉末である。

 光により、変色する。

 加熱すると、爆発的に分解する。 摩擦や衝撃により、容易に爆発する。

 水にはほとんど溶けない

ヒドラジンの誘導体である硫酸ヒドラジンについて

冷水には溶けないが、温水には溶ける。 日光をさけて貯蔵する。 酸化剤とは激しく反応する。 還元性の強い、無色または白色の結晶である。
 硫酸ヒドラジンの水溶液はアルカリ性ではなく、酸性である。

硫酸ヒドロキシルアミンの貯蔵、取扱い

 潮解性があるので、容器は密封して貯蔵する。

 炎、火花または高温体との接近を避ける。

 乾燥した場所に貯蔵する。

 取り扱いは、換気のよい場所で行い、保護具を使用する。

 硫酸ヒドロキシルアミンの水溶液は強酸性で金属を腐食させるので、金属製容器以外に貯蔵する。

アジ化ナトリウムの性状

 水によく溶けやすい無色の板状結晶である。

 水より重い。

 徐々に加熱すれば、融解して約300℃で分解し、窒素と金属ナトリウムを生じる。

 酸と反応して、有毒で爆発性を持つアジ化水素酸を生じる。

 アジ化ナトリウムは水の存在で重金属と作用しますが、安定な塩ではなく、きわめて爆発しやすい塩(アジ化物)を生じる。

第5類の危険物(金属のアジ化物を除く)の火災に共通して消火効果が期待できるもの

 棒状または霧状の水を大量に放射して消火する。

過酸化ベンゾイルの性状

 着火すると、有毒な黒煙を発生する。

 強力な酸化作用を有する。

 熱、衝撃または摩擦によって爆発的に分解する。

 酸によって分解が促進される。

 過酸化ベンゾイルは、無味無臭で臭気はなく、油状の液体でもない。

メチルエチルケトンパーオキサイドの貯蔵、取扱い

 引火性を有しており、近くで火花を発する工具等を使用しない。

 酸化鉄やぼろ布と接触すると、30℃以下でも分解する。

 直射日光を避け、冷暗所に貯蔵する。

 高純度のものは、衝撃や摩擦に対して敏感であるので、フタル酸ジメチルなどで希釈されたものが用いられる。

 容器を密栓すると、内圧が上昇し分解が促進されるので、容器の蓋には通気口を設ける必要がある。

ジアゾジニトロフェノールの性状

 燃焼現象は爆ごうを起こしやすい。

 ジアゾジニトロフェノールは、黒色ではなく、黄色の不定形粉末である。

 ジアゾジニトロフェノールは、水にほとんど溶けず、アセトンにはよく溶ける。

 光によって褐色に変色しますが、その度合いが著しくなると、爆発性は小さくなる。

アジ化ナトリウム

 水に溶けるが、エタノールには溶けにくい。

 水があると重金属と作用し、きわめて爆発しやすいアジ化物を生じる。

 火災時には、熱分解により金属ナトリウムを生じる。

 消火には、ハロゲン化物消火剤は適合しない。

 アジ化ナトリウムの火災に水による消火を行うと、可燃性ガスである水素と水酸化ナトリウムを生成するため、大量の水による冷却消火は不適切である。

硝酸エチルの性状

 沸点は、水より低い

ジアゾジニトロフェノールの貯蔵・取扱い

 直射日光をさけて貯蔵する

 水中に貯蔵する

 粉末を散乱させないように取扱う

 火気厳禁とする

 打撃により、爆発の危険性がある

ジニトロソペンタメチレンテトラミンの性状

 淡黄色の粉末である

 急激に加熱すると、爆発的分解を起こす

 加熱分解すると、窒素を発生する

 摩擦、衝撃により爆発的に燃焼することがある

 アセトン、アルコールにわずかに溶ける

加熱すると有毒なシアンガスを発生する可能性のあるもの

 アゾビスイソブチロニトリル

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